【オフレポ】北陸遠征オフ(真皇杯 北陸予選)
真皇杯 北陸予選
はじめに
先日参加した真皇杯本戦のオフレポを軽く書こうかなあと思い立ったのだけど、本戦のレポート書くなら地方予選のも書かなきゃ変だし、地方予選のレポートを書くなら北陸旅行の話になってしまう。
ということで今から2ヶ月くらい前のオフ会のオフレポを書きます(沼)。
きっかけ
「お盆休み遊びませんか??」
せふたさんから受けたそんなお誘いが事の始まりだった。
とりあえずせふたさん・はりゃんさん・めいろというお馴染みのスペレ勢メンバーでお盆に遊ぶことが決定。
どこで何をするのか協議した結果、福井県で開催される真皇杯北陸予選をメインとした北陸旅行に繰り出すこととなった。
行き先が北陸になったことで関西にお住まいの四畳半さんも参加。さらになんだかんだでまぐなむ。さんが旅の仲間に加わることに。
かくして、スペレ勢はりゃん組・北陸カチコミ遠征が始まった。
1日目(8/10)
関東勢のはりゃんさん、まぐなむ。さん、出張で東京に来ていたせふたさんとお昼ごろ東京駅で合流。
人生初の北陸新幹線に乗って金沢へ出発した。
新幹線では大貧民とマルチバトルを楽しんだ。なぜかマルチバトルで連れていける手持ちは3匹までと勘違いしていて、他3人が6匹連れてきてることに戸惑うなどした。
金沢駅に着いてからはせふたさんが運転するレンタカーで福井県へ移動。福井駅で化石と戯れていた四畳半さんを回収したのち、その日泊まる施設へ。
宿に着き、風呂と食事を済ませて落ち着いたのがたしか21時ごろ。
男5人一部屋で何も起こらないはずもなく……。
最初にやったのは自分が事前に提案していた目隠しバトル。画面を見ずポケモンの鳴き声や技の効果音のみを頼りにバトルをするという変則ルールである。5人で総当たり戦を行った結果、たしか僕が3-1で優勝。勝てたのは良かったが、それ以上に案外みんな楽しんでくれたのが嬉しかった。
目隠しシングルの次は、はりゃんさんが持ち込んだ「犯人は踊る」というボードゲームを遊んだ。ざっくり説明すると、最初に各プレイヤーに数枚カードが配られ、一枚だけ存在する犯人カードを持っている人を当てるというゲームだ。詳細はググってほしい。
四畳半さんがめちゃくちゃ強くて、僕がダントツで弱かった。シンプルながら面白かったのでまたやりたい。
犯人は踊るでひとしきり遊んだところで、すっかり夜も更けていた。就寝の二文字が頭をよぎったが、そのとき、誰かがこんなことを言い出した。
「ピクトセンスしませんか?」
一応説明すると、ピクトセンスとは参加者が一人ずつお題に沿って絵を描き、何が描かれているかを他の参加者が当てるゲームである。
普段からオンラインで遊んでいるピクトセンスだが、せっかくオフで集まっているということで、手書きのアナログスタイルでやってみることに。
これがヤバかった……。
絵を見て察してほしい。クッソ盛り上がってあっという間に2時間経っていた。
散々遊びつくして満足し、この日は眠りに就いた。
翌日の予選で使うパーティは一匹も決まっていなかった。
2日目(8/11)
9時ごろに目が覚めた。他のみんなもだいたい同じころに起床。
ここでようやく、予選の使用構築を考え始めた。
とはいえ、長らくシーズン16スペシャルレート(KP上位30位禁止シングル)に浸っている身で、いきなりシングルのパーティを組めと言っても無理な話。
早々に諦めて考察を放棄し、宿のWi-Fiでスペシャルレートに潜った。戦績は1勝1敗。負けた方は相手が1800台で、見事に養分にされてしまって萎えた。
現実に目を向け予選構築作りを再開。どうしようもないので、最高レート達成時に使っていたパーティから1匹だけ変えて完成とした。不安しかなかったが、四畳半さんも当日の朝パーティを組んでいたので、僕だけじゃない、と妙な安心感を得た。
お昼前に会場に向けて出発。会場のビルに入っていたお店でソースカツ丼を食べて英気を養い、いざ予選へ。
受付でブロック抽選をした結果、僕はリザードンブロックに割り当てられた。この日持ち込んだのはリザードンXを軸としたパーティだったので、何か運命めいたものを感じた。はりゃん組の組員とブロックが被らなかったのも幸いといったところか。
受付後にトイレに立ち、戻ってくると、僕の席の隣にかわいい女の子が。(女性か、珍しいな)なんて思っていると、その人に声を掛けられた。
「めいろさんですか? はじめまして、t/Tと申します~」
「!!?!??」
レート勢ならだいたいご存じであろう。奇型ポケモン量産車の男の娘として名を馳せるt/Tさんである。
女装のクオリティが想像の2段階上を行っていて、ただただ感嘆するしかなかった。
後ほどやってきたジオットさんに挨拶したりして、いよいよ予選の試合へ。
リザードンブロックの対戦相手は、t/Tさん、ケンタさん、Liveraさん、bartさん、スタレアさんの5名。
お相手の手持ちには当時のスペシャルレートで使用禁止になっているポケモンしかおらず、ヒィヒィ言いながら戦っていたが、なんとか全勝でブロック予選を抜けることができた。Liveraさん戦は岩雪崩で2連怯みがあって紛れもない運勝ちだった。ちなみに対戦オフ2回目にして初のブロック予選抜け。
勝ててホッとしながら、他のブロックの試合が終わるまで待機。
四畳半さん、せふたさん、まぐなむ。さんも予選を抜けており、はりゃん組強い~、と言っていた。
組長は大敗してて予選落ちだった。
ブロック1位抜けだった僕は、シードで決勝トーナメントに挑むことに。
初戦のごごちゃさん、2戦目の鷺澤有里栖Zさん(澤の字を沢と書くと怒られる)との接戦を制して勝ち進み、気が付けばベスト4まで勝ち上がっていた。真皇杯本戦への切符は上位2名に与えられるので、次勝てば本戦権獲得という状況。ブロック予選すら抜けられないと思っていたので、予想だにしない展開すぎて軽くパニックになっていた。
はりゃん組は、まぐなむ。さんとせふたさんが敗れていたが、四畳半さんが勝ち残っていた。
「決勝で当たれたら61シングルで戦いましょう」
そんな約束を交わして準決勝に臨んだ。
準決勝のお相手はよに一さん。
火炎玉クレセと瞑想ジメンZランドロスにボコボコにされて、ここで無念の敗退。
ランドのZを透かせればまだ勝ちの目があったのだが、瞑想持ちはラムの実のイメージが強くて、Z持ちじゃない方に賭けてしまった。後からよに一さんのパーティを見たら僕が知らないポケモンばかりで泡を吹いた。
もう片方の準決勝では四畳半さんが見事勝利し、決勝へと進んでいた。さすがとしか言いようがない。
トーナメント敗退によって緊張が解けたあと、3位決定戦へ。初めての配信卓でちょっとウキウキしていた。
お相手は主催のこばっちさん。ツボツボの起点作りから積みエースを通す展開型のパーティで、正直勝てる気がしなかったが、急所やら技避けやらを連発し、奇型の龍舞ランドロスが上手く活躍してくれたこともあって、3位の座をもぎ取った。
自分の試合が終わったあとは決勝戦を観戦、はりゃん組最後の生き残りとなった四畳半さんを応援した。残念ながら四畳半さんは敗れ、よに一さんが優勝した。
決勝戦の後、四畳半さんがインタビューで本戦出場を辞退することを表明。この男、アイドルマスターミリオンライブの公演に参戦すべく、本戦権利を手放したのだ。本人曰く「担当のエミリーが出演するので絶対に行く」とのこと。Pの鑑すぎてめちゃくちゃカッコよかった。
ところで、北陸予選では上位2名から本戦権辞退が出た場合、ベスト8まで順に出場権が繰り下げられる。今回は2位の四畳半さんが辞退したため、本戦権は3位に移ることに。
俺じゃねーか!!!
本戦権利の繰り下げがあることを全試合終わるまで知らなかったので、完全に寝耳に水だった。知ってたら3決の試合緊張してたぶん負けてたよ……。
そんな経緯で真皇杯本戦の出場権を手にしたのであった。
突如転がり込んできた夢のような話に気持ちの整理が付かないまま、僕は会場を後にした。
ここではりゃん組5人に加え急遽ジオットさんも合流し、初日と同じ宿泊施設へ。
風呂で汗を流したあと、焼肉で祝杯。諸事情で久しぶりの焼肉は至福の味だった。
部屋に戻ったあと、スーファミミニでマリオ2をやったり麻雀やったりしていたが、みな昼間の試合で疲れていたのため、日付けが変わったころに消灯と相成った。
ちなみに部屋に敷ける布団が5組までだったので、ジオットさんは1人押し入れで寝ていた。ジオえもん……。
3日目(8/12)
みんな8時くらいに起床。甲子園をテレビで見つつ、身支度して荷物をまとめてチェックアウトした。
朝の電車で帰るというまぐなむ。さんを福井駅で降ろして涙の別れ。我々と駅前の恐竜たちに見送られながら、彼は駅の中へと歩いていった。
まぐなむ。さん見送りの後、残る5人は近くのガストへ。優雅に朝食を食べながら話し合った結果、とりあえず午前中はボウリングをすることになった。
ボウリングは最高スコア200超え、いつも130~140くらいは安定して出せるので、まあ勝ちやろ、と楽観していた。
言い訳させてください。爪めっちゃ伸びてて1投目で薬指の爪割れて試合にならなかったんです(めっちゃ早口)。
そんな感じで大敗を喫し、最後にちょろっと卓球を嗜んだ後、ボウリング場を後にした。
午後には帰るという四畳半さんと、午後から別行動のジオットさんと、福井駅でお別れ。
ジオットさんの方は電車発車まで時間があったので、お別れ前に突発61シングルバトルが発生。ジオット・はりゃん・めいろで総当たりをして、はりゃん2-0、ジオット1-1、めいろ0-2という結果に。ぐぬぬ……。
その後、残ったせふた・はりゃん・めいろの3人で金沢へ。
レンタカーを返却しついでに夕食の寿司屋の順番待ちを引き受けてくれるというせふたさんと一旦別行動し、はりゃんさんと兼六園へ。初めての兼六園の風情を楽しみつつ、ここで前日知り合ったt/Tさんとぼんこふさんと合流した。お二人は前の晩熱い夜を過ごされたようで……///
兼六園散策のあとは、t/Tさんイチ押しの喫茶店に立ち寄った。
レトロで浮世離れした店内と、店主のユニークな人柄が印象的で、個人的にはとても好ましく感じた。はりゃんさんは店主の振る舞いがツボに入ったらしく、終始笑っていた。
時間の都合でちょっとしかいられなかったのが残念だったが、また金沢に行くことがあったら是非もう一度訪れたいと思った。
夕飯の寿司屋の順番待ちが迫っているとせふたさんから連絡があり、バタバタしながら喫茶店を出て金沢駅へ向かった。t/Tさんとぼんこふさんもご一緒してくれるとのことで同行。
店に着いたのはあと2組で我々の順番が回ってくるというタイミング。ギリギリセーフ。ずっと順番待ちしていてくれたせふたさんには感謝と申し訳なさしかなかった。
その寿司屋はとても有名らしく、その日も順番待ちがゆうに100組を超えるという凄まじい人気店だった。その日の夕食をここに決まったのは、地元住みでよく来るせふたさんと去年一度来たというはりゃんさんの強い意向であった。
あらかじめすごいと聞いていたので、さてどれほどのものかと店に入ったわけだが。
もうね、すごかった。
海が近い土地柄か、ネタの鮮度が凄まじい。見た目だけですごい。なんかもう、テカり方が違う。
視覚だけで衝撃を受けながら、恐る恐る最初に頼んだマグロのトロを口に入れた瞬間、誇張無しに言葉を失った。口いっぱいに広がる未体験の旨味。自然と吊り上がる口角。ボキャブラリーを喪失した僕は笑うことしかできなかった。
絶句してただただ寿司を味わう僕を、せふたさんとはりゃんさんが面白がっていたのがとても記憶に残っている。
その後も何を食べても絶品で、中でもノドグロに関してはあまりの美味さに大きなショックを受けた。今まで食べた寿司の中で、間違いなく一番美味かった。
一同寿司に舌鼓を打ちつつ歓談も盛り上がった。特に知り合ったばかりのt/Tさんとぼんこふさんと交友を深められたのは大きな収穫。最高の晩餐となった。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、関東勢の僕とはりゃんさんはいよいよ金沢を発つことに。
改札の前でt/Tさんとぼんこふさん、そして今回も散々お世話になったせふたさんに別れを告げた。 いつも本当にありがとうございます。
帰りの新幹線では、隣に座っていたおしゃべりで訳あり風な外国人に絡まれたりしながらも、はりゃんさんと延々とポケモントークをしていた。
東京駅に着いて、最後の旅の友はりゃんさんともここでお別れ。翌月の真皇杯本戦の応援に来てくれるとのことで、ありがたや~って言いながらお別れした。
1人になったあとは今回の旅の余韻を噛みしめながら、無事に家にたどり着いたのであった。
真皇杯 本戦へ続く――