こんにちは。はじめまして。めいろと申します。
今回は最近Xで再燃していた、ポケモンGOのオンライン対戦『GOバトルリーグ(GBL)』でのトス行為について書きます。
炎上している事柄について普段はあまりお気持ち表明することなく沈黙を貫くタイプなのですが、私と同様に本件を問題視する声をここ数日予想よりも多く耳にし、これはトス行為が横行しているGBLの現状を変えられるチャンスではないか? と思い一筆執ることにしました。
GBLプレイヤーは、本記事を読んで今一度PvPゲームとしてのGBLの在り方を考え直してほしいです。
GBLやってない人は、他ゲーから見たら異常すぎるGBL界隈のイカれっぷりを楽しんでってください。ポケモン本家ランクバトル勢なんかは卒倒レベルのカルチャーショックを味わえるかと。
忙しい人は概要だけ読んでくれればOKです。
概要
GBLでは以前から、相手にレートを譲渡する目的で故意に試合に負けるトス行為が公然と行われている。
対戦ゲームにおけるトス行為を批難する声はもちろん一定数あるが、トス容認派の数が多く依然としてトス行為が容認されている風潮にある。
筆者はトス否定派なのでGBL界隈の現状をよく思っていなかった。
今回本件がXで再燃したのをきっかけに思い立って、運営に「トスってダメじゃないの?」と問い合わせた。公式から「トスはダメ」との言質を取れれば界隈に蔓延するトス行為撲滅の足掛かりにできる、と踏んでの行動だった。
しかし運営からの回答は「トス行為自体は規約に抵触しない。トス行為の是非についてはプレイヤーの判断に委ねる」と事実上のトス容認宣言。GBLにおけるトス行為に公式からお許しが出てしまった以上、我々プレイヤーたちはもうトスに文句を言えなくなってしまった。
レーティング方式を採用している対戦ゲームがこんな有様で本当にいいの? よくないよね!?(問題提起)
まあざっくりとこんな感じです。
以下もうちょい詳しく書いていきます。
背景
ポケモンGOには『GOバトルリーグ(GBL)』というオンライン対戦があります。
https://niantic.helpshift.com/hc/ja/6-pokemon-go/faq/2312-go-battle-league/
GBLでは、ランダムにマッチングした相手とバトルし、試合の勝ち負けで変動するレートを競い合います。また勝利数やレートによってランクが割り当てられます。
ポケモン本家シリーズにおけるランクバトルとほぼ同じシステムですが、ランクの割り当て方法については微妙に差異があります。
GBLにはランクが1~24まで設けられています。
ランク2~20までは必要な勝利数を満たすことで昇格できます。勝利数のみが昇格条件であり、敗北による降格もないため、ランク20までは対戦数を重ねればほぼ全員が到達することができます。本家ランクバトルのビギナー級~マスターボール級みたいなものだと思ってください。
一方、ランク21~24はレートが昇格条件となっています。ランク20到達後、レート2000以上を達成するとランク21(エース)、レート2500以上を達成するとランク22(ベテラン)、レート2750以上を達成するとランク23(エキスパート)、レート3000以上を達成するとランク24(レジェンド)、という設定です。こちらも一度昇格してしまえばその後どれだけレートが下がっても降格することはありません。
レートが昇格条件なので、ランク21~24に到達するにはある程度の勝率が必要です。筆者個人の感覚ですが、最高ランクのレジェンド到達の難易度は、本家ランクバトルのレート1800~1900と同程度といった塩梅だと感じています。
また各ランクに到達することでプレイヤーはさまざまな報酬を得られます。特にレジェンド到達報酬でもらえるマスクドピカチュウは他に入手手段がない貴重なポケモンであり、バトルが強いプレイヤーのみ手に入れられるトロフィー的な存在と言えるでしょう。
GBLにおけるトス行為について
※筆者のGO歴は全体的に見ると浅いほうで、過去の出来事の記述は伝聞を多分に含んでいます。あらかじめご容赦ください。
GBLでは以前から、相手にレートを譲渡する目的で故意に試合に負けるトス行為が公然と行われてきました。いつからそうだったかは分かりませんが、少なくとも筆者がGBLを始めた2年前の時点で既にトス行為が広く容認され文化として根付いていたと記憶しています。
トス行為の内容はさまざまで、マッチングした相手全員にトスする、知人にマッチングしたときだけトスする、果ては示し合わせの上で同時に潜りトスでレートの授受を行う、などなど。
勝ち負けでレートを競い合うゲームでこれらのようなトス行為が許されている風潮は、本家ランクバトルやその他PvPゲームに慣れ親しんでいる人にとっては信じがたいことだと思いますが、一応これには原因があります。
それはレジェンドランク到達報酬のマスクドピカチュウです。
前述のとおりマスピカは現在レジェンド到達以外に入手手段がありません。そのくせGOプレイヤーの間ではやたら人気が高く、対戦は楽しくないけどマスピカはゲットしたいからGBLをやっているというプレイヤーもいるくらいです。ですがレジェンドランクは簡単に達成できるものではなく、ある程度の強さがなければマスピカを手にすることはできません。
そこで生まれたのが、レジェンド既達プレイヤーがレジェンド未達プレイヤーにトスでレートを配る『お譲りレジェンド』文化です。
マスピカ欲しがってる人がレジェンドに到達できないのは可哀想だから、レジェンド既達のプレイヤーがトスしてレジェンド未達プレイヤーをサポートしてあげよう。みんなでレジェンドを達成しようね――そんな思想がGBL界隈に広く浸透し、トス行為の容認に繋がっています。事実、最上位帯でのトスはダメだというくせにレジェンド未達へのトスはOK、というスタンスのプレイヤーはごまんといます。
そして筆者が恐ろしいと感じているのは、トス行為が不適切であるという認識がトス容認派たちにはまったくなさそうだということです。
Xで「レジェチャレ」とかで検索したらゴロゴロ出てきますが、トスする側もされる側もトス行為があることを平然とポストしてるんですよ。「今から潜るけどレジェンド未達には降参押します」とか「レジェンド達成しました! 譲ってくださった方ありがとうございました!」とか、臆面もなくむしろ嬉々として口に出してます。なんならトスが美徳とさえ見做されている節もあり、「レジェンド未達に降参押さないレジェンド既達プレイヤーは非常識! そんなことしたらレジェンド行けなかったショックで引退する人が増えて界隈が衰退するぞ! 恥を知れ!」みたいなキ○ガイ主張も見たことがあります(これマジです)。
もちろんトス否定派で苦言を呈しているプレイヤーもちゃんと一定数いて、この話題は定期的に燃えています。しかしそれらはあくまでいちプレイヤーの意見にすぎず界隈全体の意識改革にまでは至っておりません。そのため依然としてGBL界隈にはトス容認の風潮があり、シーズン終盤に差し掛かるといつも堂々たるトス行為がまかり通っている、というのが現実となります。
対戦ゲームはフェアであるべきであり、トス行為なんてのは普通なら言語道断です。トス否定派である筆者にとってこの現状は喜ばしくなく、日頃からなんとかならないものかと考えていたのですが、ここ数日お気持ち表明するトス否定派プレイヤーを多く目にしたことがきっかけとなり、個人でできることを実行しようと思い立ちました。
ナイアンティックへの問い合わせ
Xでお気持ち表明したり容認派とレスバしたりしたところで現状は何も良くなりません。もっと他に個人でできることがあります。
ナイアンティックへの問い合わせです。
「トスはダメ、やめましょう」といちプレイヤーが発言しても誰も聞く耳を持ちませんが、ゲームを運営しているナイアンティックが言うならどうでしょう。公式からトス行為を否定するアナウンスがあれば、それはトス行為撲滅に繋がる重い一撃足りえるはずです。ゲームの不適切行為に関しては公式の意見を仰ぐのが手っ取り早いので覚えておきましょう。
というわけで問い合わせしてきました。
めいろ「GBLのトスって規約上問題ないの?」
ナイアン「トスを強要するのは規約違反だけど、トス自体は規約違反ではないです」
め「えっ、じゃあナイアンとしては事実上トスを容認するってこと?」
ナ「はい。トスの是非についてはプレイヤーのみなさんの判断に委ねます」
嘘だよな……?
というわけでこちらの負けです。GBLのトス行為は公式に認められています。
しかもこれトス全般の話なので、これからはレジェンドお譲りどころかリダボ帯や1位争いでも堂々とトスし放題です。
トス否定派のみなさん、もうトスを批難するのはやめましょう――
あとがき
――って引き下がれると思います? 無理でしょさすがに。
レートを競い合うゲームでトスが横行し、公式がそれを容認している。イカれてると思うのは私だけでしょうか。
トスはゲームの公平性を覆す不適切な行為であり、いかなる理由があっても許容されるべきではない。そう私は考えています。
問い合わせの回答を見るに、今のままではナイアンがトス否定に舵を切ることは望み薄でしょう。公式問い合わせが不発に終わった以上、僕個人にはもうできることがありません。
ですが、仮に私のようなトス否定派の意見がもっとたくさん問い合わせとして寄せられたとしたら、もしかするとナイアンも重い腰を上げざるを得なくなるかもしれません。ポケモン本家シリーズでは、プレイヤーの不正行為やシステム不具合について問い合わせが殺到したことで運営が動いたケースが過去いくつかありました。
もしあなたがトスだらけのGBLの現状を変えたいと思っているのであれば、ぜひナイアンティックへ直々に物申してみましょう。ひょっとしたら何かが変わるかもしれませんよ。
とまあ柄にもなくお気持ち表明しちゃいました。
たかがゲームでなに熱くなってんだって客観的に思ったりもしますが、やっぱGBL楽しいし好きなんですよ。好きなゲームだからこそ、ちゃんと公平に公正に競い合える遊び場になってほしいなと、せつに願っています。
以上。最後までお読みくださりありがとうございました。