剣盾シーズン1、ランクバトルシングルで使用した構築の紹介です。
構築経緯
新世代最初のシーズンというカオス環境において、慣れないことをするのは得策ではないと思い、慣れている対面構築を作ることにした。
まず、出し負けが少なく、先発起用が安定するポケモンを探した。その結果、先発でよく出される襷ドリュウズや襷ギルガルド、環境トップのドラパルトやバンギラスに強く、不利対面でも叩き落とすで何かしらの爪痕を残せる襷シザリガーを抜擢した。
次に、シザリガーで対面から勝てないポケモンに強いポケモンを探した。
採用率が高いポケモンでシザリガーが苦手としているのは、ミミッキュ、ウォッシュロトム、サザンドラ、ローブシン。
対ミミッキュとして、ミミッキュを起点にでき化けの皮を連続技で貫通できるパルシェン。
対サザンドラ・ローブシンとして、タイプ相性で有利なトゲキッス。
対ウォッシュロトムとして、一致技を両方半減にでき、汎用性も高いドラパルト。
これで4枠が埋まった。
ここまでの並びでは耐久力の高いポケモンで固めた受け回しパーティに勝てないので、5匹目には受け崩しができるラム挑発バンギラス(他人の構築記事を読んでいいと思った)を採用。
最後に、相手の積みエースに先に展開されたときの切り替えしとして、トリックルーム持ちのミミッキュを採用した。
この6匹で実戦を経たところ、カバルドンのあくびへの対策が皆無であることに気づく。状態異常対策のラムを持っているバンギラスがカバルドンに弱いのがマズいと思い、この枠をラム悪巧みカットロトムに変更した。
バンギラスを抜くと、今度は全体的にカビゴンに弱くなった。そこで、選出率が低く必要性が薄かったミミッキュを外してアーマーガアを採用した。
この時点で使用感は悪くなかったが、カットロトムがサザンドラ入りの受け回しを崩せずに負けることが多いのが気になったので、カットロトムをフロストロトムに変更した。
以上でパーティ完成とし、シーズン1最終日まで使用した。
個別紹介
シザリガー@きあいのタスキ
性格:ようき
特性:てきおうりょく
実数値:139(4)-172(252)-105-×-67-117(252)
技:クラブハンマー/はたきおとす/アクアジェット/つるぎのまい
先発要員。
出し負けが少なく、ダイマックスを切らなくても十分に戦える性能があって後続にダイマックス権を譲りやすいので、先発起用が安定する。ほぼ毎試合出していて選出率はトップである。
剣舞の枠はコロコロ変えていて、壁対策の瓦割り、サザンドラに勝てるようになるインファイト、不利対面全般を解決するがむしゃらなどを使っていたこともあった。受け回しを崩す手段を増やしたくて、最終的には剣舞に落ち着いた。
余談だが、タイトルの攻殻類とはこいつのこと。攻めっ気満々の甲殻類だから、攻殻類。
さらに余談だが、この前人にオススメされて攻殻機動隊を観た。ウルトラスーパーハイパー面白かったので全人類観て。
パルシェン@いのちのたま
性格:むじゃき
特性:スキルリンク
実数値:125-147(252)-200-106(4)-×-58-134(252)
技:つららばり/ロックブラスト/ハイドロポンプ/からをやぶる
ミミッキュ対策。
からをやぶるを積んだ後の抜き性能が高く、環境トップに強いこともあってシーズン序盤から愛用していた。ダイマックスしなくても強いところが偉い。
珠はダイマックスミミッキュを↑2氷柱針でワンパンするため。素早さの性格補正はスカーフサザンドラを抜くため。ハイドロポンプは天然ヌオーとアイアントで止まらなくするため。
水技をアクアブレイクにするとダイマックスバンギラスが↑2ダイストリームで確1なので、ハイドロポンプの枠は要検討。
ドラパルト@じゃくてんほけん
性格:いじっぱり
特性:すりぬけ
実数値:175(92)-177(164)-95-×-95-194(252)
技:ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/そらをとぶ/はがねのつばさ
序盤のドラパルトが物理型主流だったので、序盤~中盤は逆張りで特殊アタッカー型を使っていたが、特殊アタッカーだとバンギラスに弱いことが気になって選出率が下がっていたので終盤は物理型を採用した。終盤で初めてダイジェット型を使ったのだが、Sを上げることで裏から出てくるスカーフ持ちに縛られず、抜き性能の高さに驚いた。
調整は、物理耐久が意地ドラパのDMドラゴンアロー耐えで、特殊耐久がサザンドラの流星群耐え。
素早さがS↑1でS↑2トゲキッス抜き、という名の準速。攻撃は余り全振り。
トゲキッス@とつげきチョッキ
性格:おくびょう
特性:てんのめぐみ
実数値:161(4)-×-115-172(252)-135-145(252)
技:エアスラッシュ/マジカルシャイン/かえんほうしゃ/げんしのちから
ヒートロトムでトゲキッスを受ける人が多いと聞いて、チョッキを着せて原始の力を仕込んでいた。
あまり捻りのない構成で、悪巧みも弱点保険もないので突破力がなく、当然のごとく対策されまくっていたので、選出率は低かった。
アーマーガア@タラプのみ
性格:ようき
特性:ミラーアーマー
実数値:205(252)-107-126(4)-×-105-130(252)
技:ブレイブバード/ちょうはつ/ビルドアップ/はねやすめ
補完枠。
補助技で小細工してくる足の遅いポケモンを上から挑発で潰す。
ミラー意識で最速にしたが、シーズン終盤はHBベースよりもHSベースが流行っていて、同速負けに泣くことが少なくなかった。
ロトム【フロスト】@ラムのみ
性格:ひかえめ
特性:ふゆう
実数値:153(220)-×-127-146(60)-127-135(228)
技:ふぶき/ほうでん/わるだくみ/みがわり
受け対策。
受け回しのパーティによく入っているドヒドイデとアーマーガアに一貫する電気技をタイプ一致で撃てて、ヌオーやトリトドン等の電気無効ポケモンへの打点があり、積み技で火力を上げられるのが強み。
最初は水・地面タイプへの遂行速度と対ナットレイを考慮してカットロトムを採用していたが、サザンドラがいると出しづらいことがネックでフロストに変更した。副産物的メリットとして、カットロトムでは不安があった対ラプラスも安定するようになった。
調整は、耐久がヌオーの熱湯で身代わりが割れないラインで、素早さが最速アーマーガア抜きついでで準速ギャラドスや最速バタフリー抜き。
このポケモンは7世代ではどちらかというと日陰者だったが、めざめるパワーが廃止になった関係で、氷打点を持つ電気タイプという貴重な地位を築いたのではないかと思う。
立ち回り・選出・その他
選出だが、先発はほぼシザリガー。裏は相手によって変えるので、特に固定されていない。
選出率は体感、シザリガー>>ドラパルト>パルシェン=アーマーガア=ロトム=トゲキッス といった感じ。
ドラパルト、トゲキッス、アーマーガアの3匹がダイマックスしないと弱いため、同時選出はあまりしないようにし、同時選出するときも試合前にプランを立てて誰をダイマックスさせるか決めておくことが多かった。
バンドリュが重かったので、時間があればローブシンを試してみたかった。
戦績
TN:めいろ
最終順位:618位
最高順位:33位(12/17時点) ※本記事で紹介したものとは別の構築を使用