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【ウォーターパラダイス】後発DM対面構築【最高レート1845 最終8位】

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7/16~7/19に行われたインターネット大会「ウォーターパラダイス」で使用したパーティの紹介です。

どうでもいいですが、大会名の略称は「ォタパラ」派です。


ルール

水タイプのみ使用可能なシングルバトル。

伝説・準伝説・幻のポケモン使用禁止。


構築経緯

ギャラドス・水ロトムラプラスと水タイプで受けにくいポケモンが環境トップにいるため、サイクルを回すパーティではなく、対応範囲の広いポケモンで固めて各個1-1交換以上を狙っていく対面構築を組むことにしました。

また、環境トップの中でも抜き性能が高く使い方が分かりやすい自信過剰ギャラドスダイマックスエースにするプレイヤーが多いと予想し、そこへの対策を厚くすることを意識しました。

ギャラドス展開は、先発でステルスロックや壁などの起点づくり、2匹目にギャラドスを出してダイマックスし無双、ギャラドスで相手のポケモンを倒しきれなかったら3匹目で詰める、という試合運びをするイメージがあります。

そこでこちらは、相手のダイマックスギャラドスに対して後発ダイマックスで切り返すことで対策しようと考えました。



まずダイマックスギャラドスへの切り替えし手段として、最も安定感があると思ったリンドのみf:id:meiro_poke:20200601012525p:plainを採用しました。

次に先発要員。後発ロトムダイマックスを切るため、先発はダイマックスせずとも戦えるポケモンでなければなりません。ダイマックスなしでも強く対応範囲が広いポケモンを探した結果、襷f:id:meiro_poke:20210719173505p:plainを2匹目に選びました。

続いて3匹目に置くポケモンを決めます。相手のギャラドスに対してロトムを死に出しした際、裏から電気無効の水地面タイプが出てくることがままあります。そこで、ギャラドスと水地面タイプの両方に一貫するフリーズドライを覚えるf:id:meiro_poke:20210719173524p:plainを3匹目に採用しました。ギャラドスの上を取りたいため、持ち物はこだわりスカーフにしました。

先発にf:id:meiro_poke:20210719173505p:plain。後発にダイマックスf:id:meiro_poke:20200601012525p:plain。スイーパーにf:id:meiro_poke:20210719173524p:plain。この3匹を基本選出とし、以降は補完となる取り巻きを考えていきます。

4匹目には、サメハダーが不利を取るマリルリアシレーヌ・ルンパッパ等が相手にいるとき代わりに先発に置くポケモンとして、f:id:meiro_poke:20210719173812p:plainを採用しました。

5匹目には、ロトムが苦手とするランターンが相手パーティにいるとき、代わりにギャラドスへの切り返し役を務められるすなかきf:id:meiro_poke:20210719174056p:plainを採用しました。

ここまでの5匹で、相手の初手ダイマックス弱保ダイジェットマリルリが重いこと、水地面タイプへの打点が少ないことが気になったので、最後の枠にはf:id:meiro_poke:20210719173828p:plainを採用しました。


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以上でパーティ完成としました。


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個体紹介

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ロトム@リンドのみ

性格:おくびょう

特性:ふゆう

実数値:141(124)-×-128(4)-141(124)-128(4)-151(252)

技:10万ボルト/ハイパーボイス/わるだくみ/みがわり

調整意図:

S:最速

C:H4振りDMギャラドスをダイサンダーで確1

HBD:あまり


タイプがズルすぎる今大会のトップメタその1です。

水タイプに強い電気タイプかつ安定感のあるギャラドス対策ということで、採用しない理由がないポケモンでした。

技は、一致技の10万ボルト。ダイジェットを積んだギャラドスのSを下げるダイアタック媒体になりオクタン対策にもなるハイパーボイス。受けを崩せるようになる悪だくみ。あくびや毒々などの状態異常を防げる身代わり。どれもなくてはならない技でした。


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ラプラスこだわりスカーフ

性格:おだやか

特性:ふゆう

実数値:205-94-100-130(196)-135(60)-112(252)

技:フリーズドライ/10万ボルト/つのドリル/あまえる

調整意図:

S:準速(最速ドククラゲ意識)

D:C157ロトムの威力130ダイサンダーを確定耐え

C:余り全振り(H4振りギャラドスが確1ライン)

※この調整だと、性格はひかえめにするよりおだやかの方が努力値を節約できる


技がズルすぎる今大会トップメタその2です。

電気技が無効の水地面、等倍の水草と水竜に対してフリーズドライで4倍弱点を突くことができるため主軸のロトムとの相性がとても良いですし、そもそも本ルールで使えるポケモンのほとんどにフリーズドライが等倍以上で入るので、こいつも間違いなく採用し得ポケモンでした。

基本的には3匹目に置くスイーパーとして採用しているため、相手を上から殴ることに重きを置いてこだわりスカーフを持たせていました。

たまに初手に投げたり相手と同時に死に出しすることがあるのですが、その場面でマリルリと鉢合わせすると非常に困る(フリドラ打つと保険ダイジェットされてゲームエンド)ので、あまえるを仕込んでいました。マリルリのAをごっそり下げてダイマックスを弱く切らせるのが理想的な展開です。これで3試合拾ったし、滅びの歌は欲しい場面あまりなかったので、ダイウォール媒体の補助技としては一つの正解だったかなと思っています。


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サメハダーきあいのタスキ

性格:ようき

特性:かそく

実数値:145-172(252)-60-×-61(4)-161(252)

技:かみくだく/インファイト/サイコファング/アクアジェット


先発要員その1です。

メインウェポンの悪技の通りが良いこと、この環境下では素早さに恵まれていること、サイコファングを持つと壁展開を自然に対策できることを買って採用しました。

型が多く他のポケモンでの対処が難しいスターミーに強いのが高評価でした。無難に強かったです。


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ドククラゲじゃくてんほけん

性格:おくびょう

特性:ヘドロえき

実数値:155-81-96(84)-126(204)-140-162(220)

技:ヘドロウェーブ/ギガドレイン/はたきおとす/とける

調整意図:

B:A189サメハダーサイコファングをとける1積で2耐え

S:最速サメハダー抜き

C:あまり全振り


先発要員その2です。

サメハダーが対面不利なマリルリアシレーヌとルンパッパに強い先発要員として採用しました。

ちょっと珍しめの技としてとけるを採用しており、この技のおかげで1on1で勝てる範囲がグッと広がっています。例を挙げると、

サイコファング持ちサメハダー(溶ける→ギガドレ×2で突破。ギガドレ回復分込みでサイコファング3耐え)

ガマゲロゲ(溶ける→ギガドレインで突破。ギガドレ回復分込みで地震2耐えなので襷でもHDでも勝てる)

・襷パルシェン、襷ガメノデス、頑丈アバゴーラ等のからをやぶる持ち(溶ける→ギガドレイン×2で突破)

などなど。他の物理アタッカーに対してもアドを取れたりして、非常に便利な技でした。

また余っていたので試しに弱点保険を持たせたのですが、予想以上に活躍しました。一番役立っていたのはラプラス対面で、フリーズドライを食らって保険発動→C+2ギガドレインで攻撃しながら回復して殴り勝つ、というイージーウィンムーブが強力でした。はたき落とすから入ればチョッキも弱保もスカーフも関係なくなるので、ラプラス対面は凍るか一撃技当てられるかしない限りは基本有利です。

採用経緯ではサメハダーの補完という位置づけでしたが、最終的にはサメハダーよりも信頼のおける先発要員になっていたくらい、強いポケモンだったと思います。


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ウオノラゴン@いのちのたま

性格:いじっぱり

特性:すなかき

実数値:179(108)-143(156)-123-×-101(4)-123(220)

技:げきりん/じしん/いわなだれ/けたぐり

調整意図:

A:H4振りDMギャラドスをダイドラグーン+ダイロック+砂ダメ1回で撃破

HBD:A+1ギャラドスのダイジェット+A±0ダイジェット耐え。H10n-1

S:余り(準速ルンパッパ・パルシェン抜き)


ギャラドスストッパーのサブオプション。

相手パーティにランターンやルンパッパがいるとロトムを選出しづらかったので、これらのポケモンに強く、かつダイマックスギャラドスに対して切り返せるこのポケモンを採用しました。

環境にフェアリータイプが少ないので竜技の一貫性がありがちで、水タイプの弱点である電気・草タイプが等倍であることもあり、独特の強さがあるポケモンでした。マリルリアシレーヌが相手にいると選出圧力がかかりますが、これらのポケモンは先発起用のイメージが強く、先発ドククラゲ等で処理してしまえば充分通せると考えて強気に選出していました。実際プラン通りに試合が進んだり、そもそもマリルリアシレーヌを選出されないことが多かったです。


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ギャラドス@ソクノのみ

性格:いじっぱり

特性:じしんかじょう

実数値:171(4)-194(252)-99-×-120-133(252)

技:とびはねる/パワーウィップ/あばれる/ぼうふう


技範囲と抜き性能がズルすぎる今大会トップメタその3です。

ダイマックスしたマリルリアシレーヌに殴り勝てること、水地面に対して大きな圧力を掛けられることを評価して採用しました。

……が、このパーティにおいてはほぼほぼ見せかけだけの置物でした。

ギャラドスは確かに強力なポケモンですが、仲間大会を用いた練習会によって環境研究が進んでいくにつれて天敵のリンドロトムが増加し、通りがかなり悪くなっていた印象があります。そのため本番前日までは候補にすら挙がっておらず、パーティの穴埋めとして仕方なく採用しましたが選出したのは1試合だけとまったく信用ならないポケモンでした。


選出

先発はf:id:meiro_poke:20210719173812p:plainf:id:meiro_poke:20210719173505p:plain。 スターミー入りにはf:id:meiro_poke:20210719173505p:plain優先。

ダイマックス要員はf:id:meiro_poke:20200601012525p:plainf:id:meiro_poke:20210719174056p:plain。 基本ランターン入りにはf:id:meiro_poke:20210719174056p:plain優先。

3匹目はf:id:meiro_poke:20210719173524p:plainが多かったです。こいつにダイマックス切ることもちょくちょくありました。

基本形はこんな感じです。


成績

TN:つみき

勝敗:32-7

最高レート:1845

最終レート:1822

最終順位:8位


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終結


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最高レート

感想

久々にガチでポケモンやりました。記事の更新も1年以上ぶりらしいです。

最初はクソルールかなあと思っていたのですが、考察始めるとなんだかんだ奥が深かったり、仲のいい方々がけっこう参戦されてたりで楽しい大会でした。

今はランクバトルはあまりやる気ないので、来月のインターネット大会が面白そうだったらまたポケモンやろうと思います。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

おまけ

来月8/19に本を出します。

短編小説集で、その中の一作を僕が書いてます。

ご興味あれば是非お手に取ってみてください。


www.kadokawa.co.jp