SVランクバトルシングル・シーズン18で使用した構築の紹介です。
戦績
TN:めいろ(メインロム)
最高レート:2045.965
最終レート:同上
最終順位:222位
TN:つみき(サブロム)
最高レート:2048.911
最終レート:1940くらい
最終順位:ギリ3ケタ
構築経緯
これまで対面構築ばかり使ってきてサイクル系の構築で戦った経験がほぼなかったので、今シーズンはお勉強のためにサイクルパを組むと決めました。
パーティ作りの方針ですが、まずもっともマッチングが多いと感じた黒バドレックス軸への勝率を高めることを重視して組み、そのあと他の禁止伝説枠の対策を考えました。
環境最速の黒バドレックスを上から叩くことができ、とんぼがえりで対面操作が可能なスカーフミライドンがサイクルエースに向いてそうだったので、禁止伝説枠として採用しました。
コライドンも同じことができますが、ゴツメやフレドラ反動などのスリップダメージを食らうことが多く試合終盤まで生存させるのが難しかったので不採用になりました。
ミライドンに対して必ずと言っていいほど選出されるディンルーに強く、技範囲の広さで交代先にも大きな負荷をかけられる連撃ウーラオスを採用しました。
ミライドンが苦手なパオジアン、テツノツツミ、ハバタクカミ、ゴリランダーなどに強く、後攻とんぼがえりで対面操作ができるハッサムをサイクルのクッション枠として採用しました。
コライドン、ザシアンどちらにも対処できる受け駒としてヘイラッシャを採用しました。
ホウオウ軸の受け構築が重かったので、その対策としてグライオンを採用しました。
ミライドンやイーユイなどハッサムを投げられない特殊アタッカーの対策として、HDテツノドクガを採用しました。
以上でパーティ完成としました。
の攻め気味のサイクル、
の受け気味のサイクル、
この2パターンの選出をパーティの軸としています。
単体解説
ミライドン
テラスタイプ:こおり
性 格:ひかえめ
特 性:ハドロンエンジン
実数値(努力値):191(124)-94-120-205(252)-135-172(132)
持ち物:こだわりスカーフ
技構成:イナズマドライブ/りゅうせいぐん/テラバースト/とんぼがえり
<調整意図>
C:特化
H:黒バドのC↑1アストラルビット耐え
S:余り
禁止伝説枠。
高速・高火力というシンプルな強さに加えてとんぼがえりを覚える点を評価して採用しました。レギュGの目玉である禁伝ポケモンは当然ながら対策枠を用意されがちなので、サイクルを回すにあたって交代技で対面操作ができることは大きな価値があると思っています。
黒バドを上から殴るために持ち物はスカーフにしました。135族ミラーの同速勝負を拒否できるのもストレスフリーでよかったです。終盤のミラコラは初期と比べるとスカーフ型がだいぶ減っていたように感じていたため、最速を取らずに火力と耐久を伸ばしていました。
テラスタイプは氷。電気との補完が優秀なのはもちろんのこと、打ち分けができないスカーフ型なので無効タイプのない氷テラバーストは重宝しました。
ウーラオス(れんげきのかた)
テラスタイプ:でんき
性 格:いじっぱり
特 性:ふかしのこぶし
実数値(努力値):207(252)-187(156)-121(4)-×-85(36)-125(60)
持ち物:パンチグローブ
技構成:すいりゅうれんだ/インファイト/れいとうパンチ/かみなりパンチ
<調整意図>
HB:A特化ディンルーのじしん2耐え
HD:黒バドのアストラルビット耐え
A:11n
S:余り
ミライドン対策の地面枠への対策。
使い方は主に裏に置いて、ミライドンが誘い出した地面タイプに投げて殴るといった感じです。
型は冷パン雷パン搭載のパンチグローブ型で、ウーラオス受けとしてよく出されるカイリュー、ヘイラッシャ、ドヒドイデ辺りを返り討ちにできます。雷パンにミライドンのエレキフィールド補正が乗るのが地味に美味しかったです。
ハッサム
テラスタイプ:ノーマル
性 格:しんちょう
特 性:テクニシャン
実数値(努力値):177(252)-150-121(4)-×-145(252)-85
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:バレットパンチ/とんぼがえり/はたきおとす/かわらわり
クッション枠。
ミライドンが不利対面を作ったとき、とんぼがえりからこのポケモンに繋げて受け、さらに後攻とんぼがえりを重ねて対面操作を行います。
vs黒バドを強く意識し、アストラルビットを2耐えするHDチョッキで採用しました。バレットパンチとはたきおとすの両立によって相手が妖テラスを切る切らないにかかわらず有利に立ち回れます。サイクル不利に陥った場合も緊急的にノーマルテラスを切って無償の1ターンを得ることができます。
ミライドンの相方として優秀なポケモンでした。
ヘイラッシャ
テラスタイプ:フェアリー
性 格:わんぱく
特 性:てんねん
実数値(努力値):257(252)-120-183(252)-×-86(4)-55
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:いっちょうあがり/じしん/ねむる/ねごと
物理受け枠。
コライドン、ザシアンを受けられる数少ない受け駒です。水ウーラオスもまとめて対策したかったのでカバルドンではなくこのポケモンを選びました。
いっちょうあがりは浮いてるポケモンへの打点で、ウェーブタックルやゆきなだれと異なりゴツゴツメットに触らない非接触技であることが採用理由です。シングルではあまり見ない技ですが、これのおかげで最終日に2つ勝ちを拾いました。
グライオン
テラスタイプ:はがね
性 格:ずぶとい
特 性:ポイズンヒール
実数値(努力値):177(212)-×-187(196)-×-100(36)-123(60)
持ち物:どくどくだま
技構成:どくどく/ちょうはつ/まもる/みがわり
<調整意図>
HB:特化ホウオウのブレイブバード2耐え
HD:ハバタクカミの眼鏡ムーンフォース耐え
S:あまり
ホウオウ軸の対策枠。
せいなるほのおの火傷を拒否でき、ホウオウの取り巻きの受け駒にも強いことが採用理由です。最初はキョジオーンを使っていましたが、vsホウオウ以外でも活躍を見込める汎用性があること、電気と地面の一貫を切れることからこのポケモンに乗り換えました。
一時期話題にもなった(?)挑発を覚えさせており、グライオンミラーや霊テラ呪いキョジオーンなどにも抗えます。ミラーを意識するなら最速にするべきなのですが、耐久を落とすとホウオウへの受け出しが怪しくなるので泣く泣くHBベースにしていました。
テツノドクガ
テラスタイプ:フェアリー
性 格:おだやか
特 性:クォークチャージ
実数値(努力値):187(252)-×-81(4)-160-178(252)-130
持ち物:たべのこし
技構成:ほのおのうず/どくどく/まもる/あさのひざし
特殊受け。
ミライドンやハバタクカミなどを受けてもらいます。やや強引ですがテラスを切ればテツノツツミやアカツキガチグマも型次第で受けることができます。
技はスリップダメージを押し付ける構成にしており、グライオンと合わせてじわじわと相手を削っていく戦法が強かったです。まもるで相手の出方を窺う動きも強力でした。
ミライドンのハドロンエンジンとのシナジーの良さもありますが、ミライドンと同時選出することは実のところあまり多くありませんでした。
選出・立ち回り
vs黒バド
+
+
黒バド+地面枠+ウーラオス対策という選出をされることが多いです。
地面枠を引っ張り出す→地面枠にウーラオス投げる→受けにくるウーラオス対策をウーラオスで破壊する→死に出し黒バドにハッサムを投げる、という流れでだいたい勝てます。
ミライドン対策がゴリランダーの場合はハッサムを投げて対面操作します。
vsコライドン
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+
or
+
+
or
+
+
or
相手の並びの見た目がサイクル寄りの場合はグライドクガラッシャの受け選出。
対面構築ならミライウーラハッサムの攻めサイクル。
壁構築ならミライドンスタートで裏ラッシャ@1といった感じです。
vsミライドン
+
+
or
+
+
or
ドクガグライラッシャの受け選出が本命。ツツミがいたらドクガにテラスを切ります。
受けが成立しなさそうな場合はミライウーラ@1。
ドクガでの受けが難しい電気テラスミライドンが終盤増えていたのでけっこう苦しいマッチングでした。
vsホウオウ
+
+
or
+
+
相手が受け寄りの場合はグライミライウーラで、まずグライオンでの詰めを試し、ダメだったらミライウーラで崩しに行きます。
パオカミ等が入っている攻めサイクルの場合はグライラッシャドクガの受け選出。
ミライドンホウオウ対面はタイプ上だとミライドン有利ですが、ホウオウ側はどうせテラス切るか交代なので、ホウオウをミライドンで倒すルートは基本的に考えないようにしていました。
vsザシアン
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+
or
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+
or
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+
ドクガラッシャの受けを軸に戦います。
受け対策が見えててかつ出てきそうだったらミライウーラハッサムを出してました。
vsカイオーガ
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vs黒バドと同じでミライドン対策の地面を引きずり出してウーラオスをぶつけていきます。
vs白バド
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or
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白バド受けにラッシャ(だいたい受け成立しないけど)と、対アカツキ用にハッサムかドクガ、残りはその場で決めるといった感じ。相性不利なので5回に1回勝てたらいいかなくらいの気持ちで戦ってました。
感想
vs黒バドはそれなりに形になりましたが、vsミラコラの出来はまだ甘いなというのが正直なところです。最終日は黒バドよりミラコラとのマッチングが多かったので、山張りをミスった感がありました。
まあ一応9世代での最終順位の自己ベストを更新できましたし、初めてまともにサイクル構築と向き合ったにしては健闘した方なんじゃないかなと思います。
レギュGはレギュFに比べて構築にバリエーションがあり、対戦相手のパーティを見る楽しみもあって面白いルールでした。
また気が向いたらがんばります。