【オフレポ】61オフ ~ガチガハク解答・解説~
- ■はじめに
- ■ガチガハクとは
- ■この記事の目的
- ■第1問(配点10)
- ■第2問(配点10)
- ■第3問(配点10)
- ■第4問(配点10)
- ■第5問(配点20)
- ■第6問(配点20)
- ■第7問(配点30)
- ■第8問(配点30)
- ■第9問(配点20)
- ■第10問(配点30)
- ■第11問(配点40)
- ■第12問(配点50)
- ■おわりに
■はじめに
どうも。めいろです。
5月の3日,4日と、せふたさん(@SKnonpoke)主催の61オフに参加してきました。
こちらのオフ、メインイベントは61シングルの対戦なのですが、サブイベントでクイズ大会などのレクリエーションも用意されていました。本記事はそのレクリエーションの1コーナー『ガチガハク』にフォーカスしたレポートとなっております。
■ガチガハクとは
61オフ参加者の1人である四畳半さん(@yojyosyugi)によるポケモンのイラストを見て、何のポケモンが描かれているかを当てるクイズです。
四畳半さんが手掛けるイラストは非常に独創的で、一部界隈では『画伯』の相性で親しまれています。
参考までに彼の代表作をいくつか紹介します。
はい、素晴らしいクズモーですね。この1枚だけでも、ピカソも裸足で逃げ出す天才的センスをご理解いただけるかと存じます。
■この記事の目的
今回のガチガハクにおいて、私めいろは他を圧倒する高い正答率を叩き出しました。たびたび四畳半さんとピクトセンスで遊び彼のイラストを見慣れている身としては、今回の出題はさほど難しくありませんでした。しかし彼の作品を初めて見る方々にとっては難解だったようで、「これが分かるめいろさんは心に闇を抱えているんじゃないの?」と言われてしまいました。
そこで、私の頭がおかしいわけではなくて、しっかりとした根拠を以て解答を導き出しているということをみなさんに理解してもらうため、イラストを見てからの私の思考プロセスを問題解説という体でここに書き綴ろうと思います。
■第1問(配点10)
以下のイラストが示すポケモンの名前を答えよ。
・解説
これは分かりやすいですね。
六角形のフォルムと、頂点から2本ずつ伸びる棒状のパーツが特徴をよく捉えています。
色も青色なので、これは間違いないですね。
正解は――
フリージオでした。
会場の正答率は1人を除いて全員正解。その間違えた方も名前をド忘れしてしまっただけで、
絵自体の理解はできていたようです。
■第2問(配点10)
以下のイラストが示すポケモンの名前を答えよ。
・解説
黒線で描かれた頭部・胴体・2本の腕から、人型であることが予想されます。足と思しきものは1本しかありませんが、ひとまず置いておきましょう。
次に頭部についている緑色のパーツを見ていきましょう。頭頂部に帽子のようなものが乗っかり、両サイドからツインテールのようなものが伸びています。恐らくここが一番特徴的な部分でしょう。
正解は――
アママイコでした。これも易しいですね。
ところで、先ほど一旦保留にした足の本数を考えましょう。正解の画像どおり、アママイコは2本脚です。ではなぜ出題された問題は1本脚なのか。
実は四畳半さんの作品にはよく「あるはずものが描かれておらず、ないはずのものが描かれている」ことがよくあります。例を挙げるならば、彼が以前描いたミミッキュが分かりやすいです。彼は本来ミミッキュには存在しないはずの足を描いたという前科があります。このように、描かれている部位の有無・個数などは100%保証されていないことを念頭に置いておきましょう。
■第3問(配点10)
以下のイラストが示すポケモンの名前を答えよ。
・解説
まず目を引くのは頭部でしょう。丸い頭部にクチバシと思しきものが描かれています。
そして頭部の下の胴体には丸いパーツが2つ付随しています。位置から考えると、これは脚部とみてよいでしょう。
勘の良い人ならこの時点で答えをある程度絞り込めるはず。そう、このイラストはポリゴンあるいはポリゴン2の2択なのです。
では正解はどちらなのか。判断基準は頭部にあります。それはクチバシが独立した部位として存在していることです。ポリゴンであれば頭部は1つのパーツからなり、このようなイラストにはならないはずです。
ということで正解は、
ポリゴン2でした。
これも参加者のほとんどが正解した問題でしたが、1人だけ「ムックル」と解答した方がいらっしゃいました。クチバシから鳥ポケモンを連想したのだと思われますが、このイラストが鳥ポケモンである可能性は早期に排除することができます。
このイラストをご覧ください。
こちらも四畳半さんの作品で、先日発売になったポケモンカードのパック「スカイレジェンド」で登場した「ファイヤー&サンダー&フリーザーGX」のイラストです。カントー伝説の3鳥が描かれているわけですが、脚部に注目してください。3匹のいずれの脚も指が3つある鳥らしいものになっています。そう、四畳半さんが鳥ポケモンを描くとき、脚部は大抵の場合この趾(あしゆび)の形になります。この知識があれば、第3問のイラストは鳥ポケモンではないと判断できるでしょう。
■第4問(配点10)
以下のイラストが示すポケモンの名前と技を答えよ。
・解説
この問題は出題形式がちょっと変わっていて、描かれているポケモンと、そのポケモンが使用している技の2つを答えるものになっています。ですが絵を見て何が描かれているか理解するという本質は一緒です。怯まずに考えていきましょう。
まず画面に大きく描かれた人型のポケモンが目に入ります。頭部・胴・腕は棒人間レベルのディティールで判断材料にはなりそうにないですが、スカート状の下半身は大きなヒントとなりそうです。
次に、画面中央に描かれている波状の何かと、その周りの音符に着目します。どう考えてもこれは生物ではないので、これが技を表しているのだろうと思われます。また波と音符という2つから、この技は俗に言う「音技」であると推測できるでしょう。
そして3つ目、画面下側にいる青いポケモンと赤いポケモンが何なのかを考えていきましょう。恐らくこいつらは技を受ける側のポケモンなのでしょうが、えーと――
な に こ れ 。
つい思考がフリーズしそうですが、がんばって考えます。
右側はフォルムからして虫タイプだと思われます。しかしこの色・形状で虫タイプのポケモンには心当たりがありません。いくら考えても分からないのでパス。
左側は……切断された青いバナナでしょこれ。青いバナナをモチーフにしたポケモンは私が知る限り存在しなかったはずです。8世代で登場する新ポケでしょうか。これも分からないのでパス。
というわけで技を受けているポケモンが誰なのかについては判断しかねるわけですが、それでも読み取れる情報が1つだけあります。それは技を受けているポケモンが2匹存在するということです。なぜ2匹描く必要があったのか。勘のいい方ならもうお気づきでしょう。そう、このイラストで描かれている場面はダブルバトルで、この技は相手の2匹を対象とした全体技なのです。
これで手掛かりは揃いました。技の使用者はスカートめいた下半身が特徴の人型ポケモンで、全体技の音技を使っています。そこから導かれる解答は、
ポケモン名はメガサーナイト、そして技名はハイパーボイスです。
この問題はイラストに散りばめられたヒントを組み合わせて答えを構築するという、思考力がためされる良問だと思っています。
余談ですが、技を受けている下の2匹はカプ・レヒレとヒードランだそうです。
……え?
■第5問(配点20)
以下のイラストが示す技の名前を答えよ。
・解説
この問題はイラストが表す技だけ答えればよい問題です。さきほどの4問目と比べるとシンプルな出題になります。
描かれているものは分かりやすく、画面中央のドリルと、技に被弾して泣いているポケモンがいることがすぐ読みとれるでしょう。この情報から、解答はドリル系か、涙系の技の2択に絞り込むことができます。
先に涙系統の技から考察しますが、涙を流す技というのは「うそなき」と「なみだめ」しかありません。この2つはどちらもドリルに関係ない技なので、これらが正解ならばイラストにドリルを描く必要はありません。よって涙系の技である線は消せるでしょう。
となると答えはドリル系の技です。ドリル系の技は「つのドリル」、「ドリルくちばし」、「ドリルライナー」の3つです。一応、「ちょうぜつらせんれんげき(ハガネZ)」を候補に入れておいても悪くないでしょう。
4択まで絞ったところで、さきほどの涙系の考察と反対で、被弾者が泣いている理由を探しましょう。技が当たって泣くということはそれほど嫌な技であるということです。上記4つの候補のうち、みなさんが被弾したら一番嫌だと思う技はなんでしょうか。1つだけ、ぶっちぎりで嫌な技がありますね。そう、答えは
つのドリルでした。
余談ですが作者曰く、技の使用者・被弾者は特定のポケモンを表しているわけではなく、ただ適当に丸を描いただけとのことでした。
これは四畳半さんの作品に稀に見られる手法です。代表例ですが、彼はピクトセンスでカラナクシあるいはトリトドンを描くとき、カラナクシ族の色がシンオウ地方の東西で違うという性質を利用して、画面左(西)にピンク色の円を、画面右(東)に青色の円を配置することで表します。見るものの理解力に判断を委ねるこの表現手法は、描画時間を短縮できるという点でピクトセンス界隈において高く評価されています。
■第6問(配点20)
以下のイラストが示すポケモンの名前を答えよ。
・解説
これは考えるまでもなく分かりますね。答えは
太陽の塔でした。
現実逃避は置いといて、真面目に考察していきます。
縦長のフォルム、左右の大きな翼、二本足という特徴から、第一印象は「ウルトラネクロズマ」かなと思いました。しかしこのイラストは体のメインパーツが黒線で書かれており、メインカラーが黄色のウルトラネクロズマとはあまり一致しないので、ウルトラネクロズマは候補外となりました。
次に黄色で書かれたサブパーツを見ましょう。頭部に生えた2本のツノ状のパーツは決定打にはならなさそうですが、胴体の3つの楕円はどうでしょうか。個人的にはこの部分が最も重要なヒントだと感じました。
というわけで答えは
ギラティナでした。
えーと、脚二本しかないんだが……。
■第7問(配点30)
以下のイラストが示すポケモンの名前を答えよ。
・解説
今回のガチガハクで最も物議を醸した問題になります。
大きな手掛かりになりそうな部分は、頭の上部中央から伸びている1本のツノのような物と、腹部に描かれたひし形の模様でしょう。目立つ特徴が少ないので、短い腕や、全体的に丸っこい体型も考慮してみます。
これらのヒントを組み合わせると、該当するポケモンはアレしかいません。正解は
ヨーギラスでした。
シンプルだし本物とかけ離れた描写もないのでまあまあ正答率は高いと思っていたのですが、正解者はなんと私1人でした。解答もみんな見事にバラバラで、かなり難問だったようです。個人的には簡単だと思ったんですけどね。
■第8問(配点30)
以下のイラストが示すポケモンの名前を答えよ。
・解説
これまた難問です。
ヒントとなるのは主に玉ねぎ状の頭部と、胴体から生えた2本2対のナニカ。脚が胴体に対して長いように感じますが、他2つのヒントに比べると重要性は低いと思われます。
まず玉ねぎ頭という点から、ヤジロンとネンドールが思い浮かびました。しかしこの2匹には2本2対のナニカは存在しません。
ではなんだろうと玉ねぎ頭のポケモンを記憶から探した結果、あるポケモンにたどり着きました。2本2対のナニカの正体もつかめました。これは翅です。正解は
セレビィでした。いや翅2枚1対じゃねーか。
これも正答率が低く、私を含む2人しか正解しませんでした。
他の解答としては、エルレイド、キリキザンという解答が2~3あったようです。
■第9問(配点20)
以下のイラストが示す技の名前を答えよ。
・解説
技の問題です。
まず目につく画面上の2匹。これは特徴をよく捉えた絵なのですぐに分かりますね。ラッキーとハピナスです。ラッキーとハピナスが並んでいる場面と言えば、ポケモン対戦を嗜む方ならピンと来るかと思います。これはポニ島のポニの広野でレベル上げをしている場面になります。ここまで来れば芋づる式に、下に描かれているポケモンは努力値振り・レベル上げ要員としてメジャーなアブソルであることが分かるでしょう。
さて問題は技ですが、ラッキーハピナスとアブソルの間に波状のナニカが漂っています。レベル上げ要員のアブソルに波系の全体技があるとは考えづらいので、これはラッキーハピナス側が使う技だと推測できます。野生のラッキーとハピナスが使う技は、「いやしのねがい」「いやしのはどう」「タマゴばくだん」「なげつける」「ひかりのかべ」の5つです。この中でイラストとの一致度が高いのは
いやしのはどうでした。
これは比較的易しい問題だと思います。
ですがこの問題には1つ不備があります。それはイラストのラッキーとハピナスが同時にアブソルに向かっていやしのはどうを使用していることです。野生のラッキーとハピナスは隣に呼び出しポケモンがいるとき、いやしのはどうを敵ではなく味方に撃ちます。「このゆびとまれ」「いかりのこな」「Zみちづれ」を使った場合は敵にいやしのはどうが当たりますが、アブソルはいずれの技も覚えません。よってイラストに描かれているシチュエーションは起こりえないものであり、この問題は出題ミスと言えるでしょう。
■第10問(配点30)
以下のイラストが示すポケモンの名前と特性を答えよ。
・解説
今度はポケモンの名前とその特性を答える問題です。
まずポケモンが4体いることに着目。第4問と同様の理由で、ダブルバトルを描いた絵であることが分かります。また、左下のクリーチャー以外は割と上手く描かれているので誰なのか分かりますね。上2匹がカプ・テテフとギルガルド、右下がハギギシリになります。
残る1匹はいくら考えても分からないのでとりあえずほっといて、フィールドを飛び交う技を考察しましょう。まず上側の茶色で描かれた波状のナニカですが、パッと思いつくのは地震でしょうか。地震であると仮定すると、カプ・テテフ、ギルガルド、ハギギシリは地震を覚えないので、技の使用者は正体不明の左下でしょうか。ハギギシリが被弾していないのが気になりますが、他に思い当たる技がないので一旦仮決めしておきます。
次に下2匹の間にある技を考えていきます。青色とひし形のマークから、この技は氷タイプの技だと予想できます。そしてもう1つ重要なのは味方に撃っているということです。味方に撃つということはサポート系の技だと思うのが自然ですが、氷タイプでサポート系の技というのはパッと思いつきません。そこで一旦この技は氷タイプの攻撃技だと仮定しましょう。すると自ずと答えにたどり着くはずです。この絵は、ハギギシリが確定で急所に当たる技「こおりのいぶき」を味方に撃って、急所被弾すると攻撃ランクが最大まで上昇する特性「いかりのつぼ」を発動させるコンボを表しているのです。
ここまで来れば答えはもうすぐそこです。地震を使い、特性がいかりのつぼのポケモンで、左下のイラストに最も近い造形のポケモンと言えば、そう
バクーダです。よって正解はバクーダ/いかりのつぼ となります。これも推理力が試される良問だと思います。
残念ながら私はこの問題不正解でした。間違った解答を送ったあとで正解に気付くも、時すでに遅し。
■第11問(配点40)
以下のイラストが示すポケモンの名前を答えよ。
・解説
……やっべえ全然わかんねえの来た。
脳が全力で逃げろと叫んでいますが、ポケモントレーナーとして勝負の最中に背中を見せるわけにはいきません。とりあえず考えましょう。
読みとれる情報は、てるてるぼうずのようなフォルムであることと、頭部と胴体の境目に赤いパーツがあること。
ふと天啓が下りてきました。ああ、あのポケモンだ、と。ゴーストタイプで特性浮遊、魔女のようなルックスでファンも多いあのポケモン。そう、正解はムウマーj……
択負け!!!
というわけでこれも私は不正解でした。頭つるつるじゃん何があったんだよ……。
ちなみに他の参加者はけっこう正解してました。多かった誤答はムウマージとカゲボウズですね。
■第12問(配点50)
以下のイラストが示す技の名前を答えよ。
・解説
ガチガハク最終問題。難易度は最大ということで配点も50点だったのですが……。
あれ、簡単じゃね?
そう思ったあなたの感性は正常です。おめでとうございます。
一応解説します。まず左のポケモンと技に注目しましょう。
どう見てもサウザンアローを撃っているジガルデですね。
緑色をした蛇型のフォルムと、山なりの起動で放たれる茶色の技。一目瞭然でしょう。
というわけで正解はサウザンアローです。
……と答えたあなた。
浅はかです。答えを出すのはまだ早い。
右下の棒人間をご覧ください。上から赤でバツ印を描かれています。このバツ印は何かを禁止していることを表しているのだと読み取れます。では何を禁止しているのか。棒人間は走るフォームを取っています。そこから少々強引な連想なのですが、この棒人間は逃げようとしているのではないでしょうか。非常口のマーク等にも描かれているアレと同じ発想です。つまり、技を被弾した棒人間は、逃げることを禁止されているわけです。ここまで来れば分かりますね?
この絵が表している技は、サウザンウェーブでした。
最初にも書きましたが、配点のわりには易しい問題だったかと思います。
誤答の例としては先述のサウザンアローが最も多かったです。また「サウザンドウェーブ」と技名を間違える惜しい解答をした方もいらっしゃいました。
一方で分からない方にはとことん分からなかったらしく、まず左のポケモンがジガルデであることすら理解できないとのことでした。たしかによーく見るとなんだこいつ。
以上、ガチガハク全12問の解答・解説でした。
あなたは何問正解できたかな。
■おわりに
こんなしょーもない記事を最後まで読んでくださりありがとうございます。久々のブログ更新がこんな内容でいいのだろうか……。
最後に。
改めて61オフで遊んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。またやりましょう。
それではノシ