USUMシーズン8スペシャルレートで使用したパーティの紹介です。
■S8スペシャルレートについて
・禁止伝説,幻のポケモンを一匹まで使用できるシングルバトル
・マーク不問
■構築経緯
シーズン序盤はレックウザやアルセウスなどいろいろな解禁枠を開拓していたがいずれも上手く動かせなかったため、竜王戦予選でも使用し扱いに慣れていたグラードンを軸に据えることを決めた。
最初は、メガゲンガー,ブラッキー,メガボーマンダ,ミミッキュ,カミツルギの5匹を取り巻きに採用し、サイクル寄りのパーティを組んだ。このパーティでレート1700まではすぐに上がったが、それ以降は伸び悩んでしまった。
勝てない原因としてカミツルギを起点に相手のレックウザに好き勝手されていたことが考えられたので、この枠を追い風エルフーンに変更してみたところ、追い風下のグラードンの制圧力が凄まじいことが思いがけず判明。その強さに魅了され、パーティを追い風パとして作り直すことにした。
まず、軸となるエルフーンとグラードンの2匹が確定。次に、グラードンが止まりやすいレックウザやランドロスに強いメガボーマンダ、同じくグラードンが苦手なネクロズマ,ルナアーラに強いメガギャラドスの2匹を採用。残りの2枠は、グラードンで倒し損ねた残兵の掃討を想定し、単純に対面性能が高いミミッキュとクチートを採用した。
■個別紹介
グラードン@紅色の玉
性格:臆病
特性:日照り→終わりの大地
実数値:175-×-180-202(252)-111(4)-156(252)
技:噴火/大地の力/火炎放射/龍の波動
禁止伝説枠。エース。
超火力の一致技、優れた技範囲、隙の少ないタイプ耐性を持つ素晴らしいポケモン。最大威力の晴れ噴火の火力が凄まじく、無振りイベルタルが確1、無振りアルセウスも7割弱でワンパンしてしまうほど。一方、素早さは禁伝の中では遅い90族であり、禁伝同士で殴り合うとZ技でワンパンされたりHPを減らされ噴火の火力を削がれたりするのがネックだった。
そこで今回は追い風エースとしてこいつを使うことにした。高火力×高速=強いという単純なアイデアだが、グラードンは素早さで上を取ると相性関係が逆転する相手が多く、追い風との相性が抜群に良い。高レートが相手でもこいつが3タテすることが多く、鬼神のごとき無双っぷりを見せてくれた。
性格は追い風が止んだあとのミラーを意識して臆病にしていたが、控えめでも良かったかもしれない。臆病だったおかげで勝てた試合と、臆病だったせいで負けた試合、どちらも同じくらいの数あったので、一長一短,好みによりけりだと思う。
選出率はほぼ100%(出さなかった記憶がない)。禁伝の強さでゴリ押しするという今季スペレの醍醐味を存分に味わうことができ、使っていて非常に楽しいポケモンだった。
エルフーン@気合の襷
性格:臆病
特性:悪戯心
実数値:135-×-106(4)-129(252)-95-184(252)
技:ムーンフォース/がむしゃら/追い風/挑発
追い風始動役。
先発での選出がほとんどで、相手ポケモンに削りを入れたり起点作りを邪魔したりしたのち追い風を吹かせて退場する。
他の追い風使いとの比較だが、まず悪戯心である点で大半のポケモンとは差別化が完了している。S下降技を食らおうが先制技を撃たれようが散り際に確実に追い風を展開できるのは大きな強みである。追い風と悪戯心を両立できる他のポケモンとはがむしゃらを覚える点で差別化。がむしゃらは交代連打のような追い風ターン枯らしに対して有効な技で、ターンを稼ごうとしてくる相手の頭数・兵力をごっそり削ってアドを取れるので重宝していた。選択技として自主退場できる置き土産も考えられたが、理想の流れは追い風を使ったターンに倒されて追い風を3ターン残して後続に繋ぐというものなので、自主退場技の必要性は高くないと判断し採用を見送った。
あとレックウザの上から抜群の一致ムーンフォースを撃つことができ、神速持ち以外には対面からだいたい勝てるのが地味に良かった。エルフーンのムンフォ+グラードンの天候補正無し噴火で無振りレックがだいたい倒れるので、エルフで一発殴っておけばグラードンの一貫性を作ることができた。
性格:陽気
特性:威嚇→スカイスキン
努力値:171(4)-197(252)-150-×110-189(252)
技:捨て身タックル/身代わり/羽休め/龍の舞
メガシンカその1。
採用理由は対レックウザ,対ランドロス。グラードンがこれらのポケモンで止まることが多いので、死に出しして上から殴ったり、舞って全抜きを狙う。対レックウザはグラードンが食らった技・ダメージ量などから型を推測して殴るか舞うか決めるのがキモ。
型はよくいるみがはね型。最初はメタモン対策で攻撃技をやつあたりにしていたが、サブロムでQRパを使うため捨て身タックルに変更したところ高威力が活きる場面が多いことに気付き、そのまま捨て身を使い続けた。
性格:陽気
特性:威嚇→型破り
努力値:171(4)-207(252)-129-×-150-146(252)
技:噛み砕く/地震/氷の牙/龍の舞
メガシンカその2。
採用理由は対ネクロズマ,対ルナアーラ。ボーマンダ同様、グラードンを止めた相手ポケモンを起点に全抜きを狙う。シーズン中盤以降はネクロズマ,ルナアーラともに悪タイプに抜群で入る技を持った個体が多かったため、安易にメガシンカしないことが大事だった。
仮想敵以外に対してはあまり強くないので出番はさほど多くなかった。
性格:意地っ張り
特性:威嚇→力持ち
努力値:127(12)-172(252)-145-×-115-101(252)
技:じゃれつく/不意打ち/冷凍パンチ/炎の牙
メガシンカその3。
対面性能が高く、不意打ちでネクロズマをある程度縛れると考えて採用。しかしネクロズマの取り巻きにはカプ・テテフやバシャーモなどクチートが苦手とするポケモンが多かったので、あまり狙い通りの活躍はさせられなかった。
またグラードンの代わりに追い風エースを務めることも想定していたので追い風下で最速130族抜きまでSを伸ばしていたが、そのような立ち回りは一度しかやらなかったので(しかもたしか負けた)、普通にHAベースで良かったと考えている。
性格:意地っ張り
特性:化けの皮
努力値:159(228)-134(92)-124(188)-×-125-116
技:じゃれつく/影打ち/呪い/電磁波
Z枠。
グラードンが暴れまわったあとの詰めの駒として採用。また、ミミッキュ+グラードン+クチートと並べることでトリルを匂わせ、追い風展開を隠蔽するという狙いもあった。
やることは単純で、ほとんどが相手のラス1をぽかぼかするだけの簡単なお仕事。あとは追い風が止んだときに電磁波でグラードンの素早さをサポートすることもあった。
■立ち回り・選出・その他
選出はほぼ全試合、先発エルフーン+グラードン+α。試合展開も、エルフーンで追い風始動→グラードン無双→グラードンが止まった場合は3匹目で詰め、と流れ作業めいていたので、試合中はあまり頭を使っていなかった。こんなシンプルかつオートマチックな構築でもある程度の結果を残せたのはやはりグラードンのスペックの高さゆえだろう。
一方で、ギミックを軸にしたパーティゆえ再戦に弱いという欠点もあった。初見相手にはだいたい上手く追い風展開を通せていたが、再戦時は当然対策されるので勝率はあまりよくなかった。
■戦績
・メインロム
TN:めいろ
最高レート:1810
最終レート:同上
最終順位:36位
・サブロム
TN:つみき
最高レート:1810
最終レート:爆死
最終順位:爆死
■感想
シーズン8お疲れさまでした。
今シーズンのスペレは禁伝・幻解禁ルール。SMシーズン2のスペレも同じレギュレーションでしたが、そのときはレート1700が限界だったので、今回1800超えを達成できたことに自分の成長を感じています。あと人気ルールである程度の結果を残せたのも自信になりました。
来シーズンのスペレは久しぶりに興味のないダブルルールなので、いい加減まじめにシングルレートと向き合おうと思います。これがまた全然勝てないんだ。困っちゃうよ。
最後までお読みくださりありがとうございました。またの機会があると嬉しいです。
それでは。