USUMシーズン12スペシャルレートで中盤に使用したパーティの紹介です。
終盤に使用した構築はこちら。
■S12スペシャルレートについて
・伝説・幻ポケモンとウルトラビーストが使用不可のシングルバトル
※準伝説も使用不可
・メガシンカ禁止
ざっくりとした環境所感は、
・メガシンカ・準伝説禁止の影響で全体的に低火力→受けループ・陰キャサイクル大量発生
・同じくメガ・準伝禁止でミミッキュ・ゲッコウガ・ポリゴン2が相対強化
・受けルや低速サイクルに強いみんな大好きオニゴーリの採用増
・コケコ・レヒレの不在で胞子戦術が横行
といった感じ。
ポケモンバトルで嫌われがちな要素がこれでもかというほど盛り込まれているウルトラスーパーハイパーストレスフルな環境で、WCSルール更新と重なったこともあり参加人数は7世代スペシャルレートにおいて最低記録を更新した。個人的にはすごく好みのレギュレーションだっただけに残念でならない。
■構築経緯
対策必須の受けループを崩すことができ、ジャラランガやウルガモスにも強い腹太鼓からパーティ構築をスタート。
受けルをマリルリで見るにあたりエアームドの頑丈を潰す必要があるので、2匹目はステロを撒ける&マリルリが苦手なガッサに弱くない。
3匹目はマリルリとタテの相性がよくミミッキュにも強めな耐久振り混乱実を入れた。
次に、マリルリを出しづらいミミッキュ入りの受けルに勝てる駒が欲しかったので、デンキZを採用。
ここまででウォッシュロトムが非常に重たかったので、残り2枠はとを入れた。
この6匹で潜ったところ、カバルドンのあくび展開への対処法がないことに気付いたので、マンムーを挑発に変更した。
この6匹でレート1830に到達した。
■個別紹介
マリルリ@フェアリーZ
性格: 意地っ張り
特性:力持ち
実数値:185(76)-112(252)-100-×-100-93(180)
技: じゃれつく/叩き落とす/アクアジェット/腹太鼓
受けル崩し枠。
ステロサポートから単独で受けルを破壊でき、かつ汎用性のあるポケモンだったので採用した。ジャラランガとウルガモスに耐性を持っているのが偉い。
序盤はステロ+腹太鼓叩き落とすだけで受けルを倒せていたが、中盤から叩き落とすで倒せないコオリZドヒドイデが増えてきたので、そこをフェアリーZで無理矢理突破していた。フェアリーZは他にも、後投げされやすいジャローダやエルフーンを交代読みでワンパンできたり、アローラベトベトンを対面から吹き飛ばせるなどの強みがあった。
調整はAぶっぱ&S12振りエアームド抜き&残りH。ムドーは抜いておかないと、上から鉄壁積まれて叩きでワンパンできなくなるので、ここが最低限のSライン。
グライオン@気合の襷
性格: 陽気
特性:怪力バサミ
実数値:H151(4)-147(252)-145-×-90-161(252)
先発のステロ要員。
たまに見かける非ポイヒのAS襷グライ。岩封と挑発に加えて威嚇が効かず、相手の展開妨害と起点回避に長けた起点作り役。カバを完封したり、ギャラの起点にならなかったり、悠長に舞うウルガを無償突破したりと、なかなか使い勝手が良かった。
ただし型バレすると弱く、採用して1週間もすると思うように通用しなくなっていった。
ウルガモス@ウイの実
性格: 控えめ
特性:炎の体
実数値:191(244)-×-97(92)-171(4)-126(52)-135(116)
型は流用の耐久振り混乱実持ち。最初はCSぶっぱ炎舞/さざめき/サイキネ/蝶舞@超Zだったが、ミミッキュ・マリルリを意識してこの型に変更した。環境に多かったジャラランガとドヒドイデで止まるのが嫌だったためサイキネは個人的に必須だった。
ギギギアル@デンキZ
性格: 意地っ張り
特性:クリアボディ
実数値:143(60)-167(252)-135-×-105-135(196)
選出画面において恐らく最も目を引くであろうマイナーポケ。なんと受けル崩し枠である。
マリルリが勝てないミミッキュ入り受けループを崩すために採用。↑1ギアソーサーでミミッキュを皮ごと葬り去り、受け出しされるエアームドやドヒドイデにはステロ+↑1Zワイルドボルトで確1を取れる。オニゴーリ対策も兼ねることができ、今季スペレで一際輝いていたマイナーポケモンだったと思う。
一方で、技範囲がありえないほど狭いのと、ギアソーサーの命中率が85%しかない(せめて90%にしてくれ)のと、意表を突いたZ技に頼っているので再戦で透かし引きされまくるなどの欠点もあった。
フシギバナ@ドクZ
性格: 控えめ
特性:葉緑素
実数値:155-×-104(4)-167(252)-120-132(252)
技: ギガドレイン/ヘドロ爆弾/めざめるパワー炎/日本晴れ
ミトムへの耐性、ジャロガッサの牽制として採用。
もともとジャローダだった枠だが、役割対象を処理したあとに出てくるゲッコウガとウルガモスで詰むことが多かったので、このフシギバナに変更した。手動晴れで葉緑素を発動させることで、ゲッコもウルガも上から殴って倒すことができる。
上位プレイヤーの間でゲコミミガッサウルガが流行った一時期に投入した一発芸ポケモンだったが、初見相手には思惑通りの展開を押し付けて連勝を重ねた。最高レートに到達できたのは間違いなくこいつのおかげ。
カイリュー@ラムの実
性格: 意地っ張り
特性:マルチスケイル
実数値:167(4)-204(252)-115-×-120-132(252)
技: 逆鱗/地震/神速/龍の舞
半ば強引にねじ込んだ嫁ポケ。
ミトムとバシャーモに強い点を評価して採用。ミミッキュマリルリが多い環境で逆鱗はいかがかと思ったが、耐ミトムを考えて仕方なく採用。ドラゴンZを持たせていた時期もあったが、パーティを弄っていくうちにどんどんZ持ちが増えていったので、最終的に鬼火や欠伸展開ケアのラムの実に落ち着いた。
■立ち回り・選出・その他
選出だが、先発グライオン以外はあまり固定されておらず、選出率も大きく偏りはなかった。3Z構築なので2Z選出になることが多く、Zの切りどころは慎重に考えなければならなかった。
重い相手はトップメタのゲッコウガとポリゴン2。そんな重大な欠陥を抱えてレートを伸ばせたのは、単に勝てていた時期にこれらのポケモンを使っている人が少なかったからである。終盤はポリ2ゲッコが大量発生し、この構築はまったく使い物にならなくなった。
■戦績
・メインロム
TN:めいろ
最高レート:1823
・サブロム
TN:つみき
最高レート:1830