インターネット大会・ウルトラスーパーハイパーチャレンジで使った構築の紹介です。
■ウルトラスーパーハイパーチャレンジについて
・63シングル準拠
・自動的にLv100になる
・同じポケモンを複数匹使用できる
・同じ道具を複数持たせることができる
・ミュウツー, ルギア, ホウオウ, カイオーガ, グラードン, レックウザ, ディアルガ, パルキア, ギラティナ, アルセウス, レシラム, ゼクロム, キュレム, ゼルネアス, イベルタル, ソルガレオ, ルナアーラは使用できない
手持ち6匹をすべて同じポケモンにしたり、全員に襷を持たせることもできたりと、とても自由度の高いルールである
■構築経緯
強すぎて使わない理由がなかったので日食ネクロズマからパーティ構築をスタート。次に、襷をいくらでも持たせられるルールということでステロ撒きが欲しいと思い、ねばねばネットで素早さのサポートもできるツボツボを採用した。
3匹目にはネクロズマに強いメガギャラドス、4匹目にはここまでで重いテッカグヤ,マギアナ,ナットレイなどの鋼タイプに有利なウルガモスを採用。
残り2匹は考察時間不足で煮詰まらなかったため、適当に蛇にらみジガルデ+ムラっ気ビーダルの並びを突っ込んだ。
■個別紹介
ネクロズマ(黄昏の鬣)@ウルトラネクロズマZ
性格:陽気
特性:プリズムアーマー→ブレインフォース
実数値(ウルトラバースト前):336(4)-413(252)-290-235-254-278(252)
実数値(ウルトラバースト後):336(4)-433(252)-230-333-230-392(252)
技:フォトンゲイザー/地震/シザークロス/剣の舞
今回使用できるポケモンの中でぶっちぎりで強いかがやきさま。
数値が優秀なのはもちろんだが、マーシャドーやシェイミの上を取れたり、ミミッキュの化けの皮を無効にできたりと、環境的にも強い要素を持ったポケモン。ツボツボの起点作りと合わせるとなかなか止まりづらいエースだった。
型はシンプルに剣舞+3ウェポン。一致技かつZ技の元となるフォトンゲイザーはまず確定で、残り2枠はメガギャラドスへの打点となるシザークロス、日食ネクロミラー考慮の地震で埋まった。死に出しされたメガ前ギャラドスにメガ読みシザクロを撃つスリルは筆舌に尽くしがたい。
ツボツボ@メンタルハーブ
性格:慎重
特性:頑丈
実数値:244(252)-56-497(4)-×-545-109(252)
技:岩石封じ/ステルスロック/ねばねばネット/アンコール
起点作り役。
襷潰しのステロ撒きとS操作のねばねばネットを両立。一応ドーブルでも同じことができるが、1ターンは瀕死にならない行動保証と、挑発ケアのメンタルハーブを両立できるのがツボツボの強みである。
技構成はテンプレだが、努力値を素早さに全振りしているのが変わっているところ。これにより、岩石封じで相手のSを下げたときに上を取れる範囲が広がるので、挑発をかけ直される前に補助技を繰り出すという芸当が可能になる。思いつきで試してみたのだが、何度か有効に機能してくれて満足だった。
ギャラドス@ギャラドスナイト
性格:陽気
特性:威嚇→型破り
実数値(メガシンカ前):332(4)-349(252)-194-×-236-287(252)
実数値(メガシンカ後):332(4)-409(252)-254-×-296-287(252)
技:アクアテール/噛み砕く/地震/龍の舞
メガシンカ枠。
タイプ耐性でネクロズマに強く出られる点を買って思考停止気味に採用。相手のネクロズマを起点にして全抜きを狙いに行く積みエースである。若干足りてないSをツボツボのねばねばネットで補っており、スカーフ持ちや最速フェローチェに上を取られないのが安心できる。
メインウェポンにはアクアテールを採用。滝登りを差し置いてこの技にした理由は、A+1で無振りマーシャドーがステロ込み確1になるからである。滝登りだと43.7%の中乱数で、20%で怯むのを考慮しても突破率は約55%。舞ったギャラドスの前でマーシャドーに動かれると負ける構築だったので、命中不安には目を瞑ってこちらを取った。
トップメタの一角かと思いきや意外と通りが良く、思惑通りの活躍をしてくれた。アクテを一度も外さなかったのも偉かった。
ウルガモス@ムシZ
性格:臆病
特性:虫の知らせ
実数値:312(4)-×-166-369-246(252)-328(252)
技:大文字/虫のさざめき/身代わり/蝶の舞
裏の積みエース。
全体的に重かった鋼に対して強く、ネクロズマで止まらないことを評価して採用。Z技の火力が凄まじく、舞ったり特性補正が乗ったりすると、伝説や半減タイプ相手でもワンパンしてしまう。
頻繁にステロが飛び交う環境だったため出番は控えめだったが、ある程度の仕事はこなしてくれたので採用して間違いはなかったと思っている。
ジガルデ(10%フォルム)@気合の襷
性格:陽気
特性:スワームチェンジ
実数値:(フォルムチェンジ前):222-236-178-×-206-292
実数値:(フォルムチェンジ後):546-236-278-×-226-226
技:ドラゴンテール/地ならし/黒い霧/蛇にらみ
伝説の地雷枠。
後述のビーダルを使うにあたって麻痺撒き役を誰にするか考えたところ、地面タイプにも通る蛇にらみを覚え、麻痺が入らない電気タイプを呼ばず、麻痺撒きであることをあまり警戒されないこのポケモンに白羽の矢が立った。我ながらとても贅沢な伝説の使い方だと思う。
起点作り役ということで、持ち物は行動保証の襷で、技はサポート系と起点回避系で固めていた。副次的効果だがストッパーを務めることもでき、特に対バトン構築戦においては大活躍してくれた。フォルムチェンジする必要が薄いので特性をオーラブレイクにするのも検討したが、オーラブレイクは威嚇のように場に出したら表示される特性であり、スワームチェンジじゃないと知った相手に余計な警戒をされるのが嫌だったので、スワームチェンジにした。
ちなみに努力値配分なのだが、上記のとおりまったくの無振りである。調整――とかではなく単純に努力値振りを忘れていた。大会開始前日に慌てて個体調達をしたのがよくなかった。本来ならASぶっぱのつもりだった。レベルを上げる暇もなくすごい特訓もできなかったので、Hの個体値も4のままである。幸いなことに、このミスが負けに直結した試合はなかった。たぶん。最近職場でもうっかりミスをたびたび指摘されている筆者だが、そういうとこだぞ。
ビーダル@食べ残し
性格:陽気
特性:ムラっ気
実数値:344(180)-206-175(76)-×-156-265(252)
技: 滝登り/あくび/身代わり/守る
THE・害悪。
シングルのパーティを組むときによくある「2枠余ったしジャロゴーリ突っ込むか」くらいのノリで採用したポケモン。オニゴーリと違いシャドースチールが無効なので、マーシャドー入りにもビビらず選出できる。
使い方はもちろん、ジガルデの蛇にらみかツボツボのねばねばネットでお膳立てしてからムラムラさせていくのがほとんど。たまにステロあくび戦法もやったりした。
流用個体で努力値振りがLv50想定なので、HPの残飯効率が残念なことになっている。なんなら他のポケモンも全部流用だったりする。ステロ4倍のウルガモスのHPが2nなのが特にヤバい。
他の手持ちではどうしても勝てない並びに対してのみ出していたので、選出回数はダントツの最下位。しかも自覚のなさが天元突破していたため、こいつに頼った試合はほぼ負けている。自ら運ゲーを仕掛けた手前文句を言うのはナンセンスだが、それでもさすがに酷かったと言わざるを得ない。しっかり考察時間を取ってもっと適任なやつを探せばよかった、と反省した枠だった。
■立ち回り・選出・その他
ほとんどの試合はツボツボ先発の裏ネクロ&ギャラ。こちらより先に全抜き体制を作ってきそうなパーティにはストッパーとしてジガルデを忍ばせていた。あとどうしようもないときはジガルデ先発で麻痺を撒き、ビーダルで運ゲーを仕掛けていった(ほぼ全部負けた)。
マーシャドーの影打ちがウルトラネクロズマに対して6~7割入るので、ネクロのHP管理が重要だったと思う。
■戦績
TN:めいろ
最高レート:1774
最終レート: 1760
順位:22位