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【ウルトラスーパーハイパーチャレンジ】ツボツボ始動ギャラネクロ【最高レート1774 22位】

インターネット大会・ウルトラスーパーハイパーチャレンジで使った構築の紹介です。

 

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■ウルトラスーパーハイパーチャレンジについて

63シングル準拠

・自動的にLv100になる

・同じポケモンを複数匹使用できる

・同じ道具を複数持たせることができる

ミュウツー, ルギア, ホウオウ, カイオーガ, グラードン, レックウザ, ディアルガ, パルキア, ギラティナ, アルセウス, レシラム, ゼクロム, キュレム, ゼルネアス, イベルタル, ソルガレオ, ルナアーラは使用できない

 

手持ち6匹をすべて同じポケモンにしたり、全員に襷を持たせることもできたりと、とても自由度の高いルールである

 

 

■構築経緯

強すぎて使わない理由がなかったので日食ネクロズマからパーティ構築をスタート。次に、襷をいくらでも持たせられるルールということでステロ撒きが欲しいと思い、ねばねばネットで素早さのサポートもできるツボツボを採用した。

 

3匹目にはネクロズマに強いメガギャラドス4匹目にはここまでで重いテッカグヤマギアナナットレイなどの鋼タイプに有利なウルガモスを採用。

 

残り2匹は考察時間不足で煮詰まらなかったため、適当に蛇にらみジガルデ+ムラっ気ビーダルの並びを突っ込んだ。

 

■個別紹介

 

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ネクロズマ(黄昏の鬣)ウルトラネクロズマZ

性格:陽気

特性:プリズムアーマー→ブレインフォース

実数値(ウルトラバースト前)336(4)-413(252)-290-235-254-278(252)

実数値(ウルトラバースト後)336(4)-433(252)-230-333-230-392(252)

技:フォトンゲイザー/地震/シザークロス/剣の舞

 

今回使用できるポケモンの中でぶっちぎりで強いかがやきさま。

 

数値が優秀なのはもちろんだが、マーシャドーシェイミの上を取れたり、ミミッキュの化けの皮を無効にできたりと、環境的にも強い要素を持ったポケモン。ツボツボの起点作りと合わせるとなかなか止まりづらいエースだった。

 

型はシンプルに剣舞3ウェポン。一致技かつZ技の元となるフォトンゲイザーはまず確定で、残り2枠はメガギャラドスへの打点となるシザークロス、日食ネクロミラー考慮の地震で埋まった。死に出しされたメガ前ギャラドスにメガ読みシザクロを撃つスリルは筆舌に尽くしがたい。

 

 

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ツボツボ@メンタルハーブ

性格:慎重

特性:頑丈

実数値:244(252)-56-497(4)-×-545-109(252)

技:岩石封じ/ステルスロック/ねばねばネット/アンコール

 

起点作り役。

 

襷潰しのステロ撒きとS操作のねばねばネットを両立。一応ドーブルでも同じことができるが、1ターンは瀕死にならない行動保証と、挑発ケアのメンタルハーブを両立できるのがツボツボの強みである。

 

技構成はテンプレだが、努力値を素早さに全振りしているのが変わっているところ。これにより、岩石封じで相手のSを下げたときに上を取れる範囲が広がるので、挑発をかけ直される前に補助技を繰り出すという芸当が可能になる。思いつきで試してみたのだが、何度か有効に機能してくれて満足だった。

 

 

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ギャラドスギャラドスナイト

性格:陽気

特性:威嚇→型破り

実数値(メガシンカ)332(4)-349(252)-194-×-236-287(252)

実数値(メガシンカ)332(4)-409(252)-254-×-296-287(252)

技:アクアテール/噛み砕く/地震/龍の舞

 

メガシンカ枠。

 

タイプ耐性でネクロズマに強く出られる点を買って思考停止気味に採用。相手のネクロズマを起点にして全抜きを狙いに行く積みエースである。若干足りてないSをツボツボのねばねばネットで補っており、スカーフ持ちや最速フェローチェに上を取られないのが安心できる。

 

メインウェポンにはアクアテールを採用。滝登りを差し置いてこの技にした理由は、A+1で無振りマーシャドーがステロ込み確1になるからである。滝登りだと43.7%の中乱数で、20%で怯むのを考慮しても突破率は約55%。舞ったギャラドスの前でマーシャドーに動かれると負ける構築だったので、命中不安には目を瞑ってこちらを取った。

 

トップメタの一角かと思いきや意外と通りが良く、思惑通りの活躍をしてくれた。アクテを一度も外さなかったのも偉かった。

 

 

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ウルガモス@ムシZ

性格:臆病

特性:虫の知らせ

実数値:312(4)-×-166-369-246(252)-328(252)

技:大文字/虫のさざめき/身代わり/蝶の舞

 

裏の積みエース。

 

全体的に重かった鋼に対して強く、ネクロズマで止まらないことを評価して採用。Z技の火力が凄まじく、舞ったり特性補正が乗ったりすると、伝説や半減タイプ相手でもワンパンしてしまう。

 

頻繁にステロが飛び交う環境だったため出番は控えめだったが、ある程度の仕事はこなしてくれたので採用して間違いはなかったと思っている。

 

 

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ジガルデ(10%フォルム)@気合の襷

性格:陽気

特性:スワームチェンジ

実数値:(フォルムチェンジ前)222-236-178-×-206-292

実数値:(フォルムチェンジ後)546-236-278-×-226-226

技:ドラゴンテール/地ならし/黒い霧/蛇にらみ

 

伝説の地雷枠。

 

後述のビーダルを使うにあたって麻痺撒き役を誰にするか考えたところ、地面タイプにも通る蛇にらみを覚え、麻痺が入らない電気タイプを呼ばず、麻痺撒きであることをあまり警戒されないこのポケモンに白羽の矢が立った。我ながらとても贅沢な伝説の使い方だと思う。

 

起点作り役ということで、持ち物は行動保証の襷で、技はサポート系と起点回避系で固めていた。副次的効果だがストッパーを務めることもでき、特に対バトン構築戦においては大活躍してくれた。フォルムチェンジする必要が薄いので特性をオーラブレイクにするのも検討したが、オーラブレイクは威嚇のように場に出したら表示される特性であり、スワームチェンジじゃないと知った相手に余計な警戒をされるのが嫌だったので、スワームチェンジにした。

 

ちなみに努力値配分なのだが、上記のとおりまったくの無振りである。調整――とかではなく単純に努力値振りを忘れていた。大会開始前日に慌てて個体調達をしたのがよくなかった。本来ならASぶっぱのつもりだった。レベルを上げる暇もなくすごい特訓もできなかったので、H個体値4のままである。幸いなことに、このミスが負けに直結した試合はなかった。たぶん。最近職場でもうっかりミスをたびたび指摘されている筆者だが、そういうとこだぞ。

 

 

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ビーダル@食べ残し

性格:陽気

特性:ムラっ気

実数値:344(180)-206-175(76)-×-156-265(252)

技: 滝登り/あくび/身代わり/守る

 

THE・害悪。

 

シングルのパーティを組むときによくある「2枠余ったしジャロゴーリ突っ込むか」くらいのノリで採用したポケモンオニゴーリと違いシャドースチールが無効なので、マーシャドー入りにもビビらず選出できる。

 

使い方はもちろん、ジガルデの蛇にらみかツボツボのねばねばネットでお膳立てしてからムラムラさせていくのがほとんど。たまにステロあくび戦法もやったりした。

 

流用個体で努力値振りがLv50想定なので、HPの残飯効率が残念なことになっている。なんなら他のポケモンも全部流用だったりする。ステロ4倍のウルガモスHP2nなのが特にヤバい。

 

他の手持ちではどうしても勝てない並びに対してのみ出していたので、選出回数はダントツの最下位。しかも自覚のなさが天元突破していたため、こいつに頼った試合はほぼ負けている。自ら運ゲーを仕掛けた手前文句を言うのはナンセンスだが、それでもさすがに酷かったと言わざるを得ない。しっかり考察時間を取ってもっと適任なやつを探せばよかった、と反省した枠だった。

 

 

 

■立ち回り・選出・その他

ほとんどの試合はツボツボ先発の裏ネクロ&ギャラ。こちらより先に全抜き体制を作ってきそうなパーティにはストッパーとしてジガルデを忍ばせていた。あとどうしようもないときはジガルデ先発で麻痺を撒き、ビーダル運ゲーを仕掛けていった(ほぼ全部負けた)

 

マーシャドーの影打ちがウルトラネクロズマに対して6~7割入るので、ネクロのHP管理が重要だったと思う。

 

 

■戦績

TN:めいろ

最高レート:1774

最終レート: 1760

順位:22

 

 

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【S8スペレ】追い風グラエルフ with 3メガシンカ【レート1810 最終36位】

USUMシーズン8スペシャルレートで使用したパーティの紹介です。

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S8スペシャルレートについて

・禁止伝説,幻のポケモンを一匹まで使用できるシングルバトル

・マーク不問

 

 

■構築経緯

シーズン序盤はレックウザアルセウスなどいろいろな解禁枠を開拓していたがいずれも上手く動かせなかったため、竜王戦予選でも使用し扱いに慣れていたグラードンを軸に据えることを決めた。

 

最初は、メガゲンガーブラッキーメガボーマンダミミッキュカミツルギ5匹を取り巻きに採用し、サイクル寄りのパーティを組んだ。このパーティでレート1700まではすぐに上がったが、それ以降は伸び悩んでしまった。

 

勝てない原因としてカミツルギを起点に相手のレックウザに好き勝手されていたことが考えられたので、この枠を追い風エルフーンに変更してみたところ、追い風下のグラードンの制圧力が凄まじいことが思いがけず判明。その強さに魅了され、パーティを追い風パとして作り直すことにした。

 

まず、軸となるエルフーングラードン2匹が確定。次に、グラードンが止まりやすいレックウザランドロスに強いメガボーマンダ、同じくグラードンが苦手なネクロズマルナアーラに強いメガギャラドス2匹を採用。残りの2枠は、グラードンで倒し損ねた残兵の掃討を想定し、単純に対面性能が高いミミッキュクチートを採用した。

 

 

■個別紹介

 

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グラードン@紅色の玉    

性格:臆病

特性:日照り→終わりの大地

実数値:175-×-180-202(252)-111(4)-156(252)

技:噴火/大地の力/火炎放射/龍の波動

 

禁止伝説枠。エース。

 

超火力の一致技、優れた技範囲、隙の少ないタイプ耐性を持つ素晴らしいポケモン。最大威力の晴れ噴火の火力が凄まじく、無振りイベルタルが確1、無振りアルセウス7割弱でワンパンしてしまうほど。一方、素早さは禁伝の中では遅い90族であり、禁伝同士で殴り合うとZ技でワンパンされたりHPを減らされ噴火の火力を削がれたりするのがネックだった。

 

そこで今回は追い風エースとしてこいつを使うことにした。高火力×高速=強いという単純なアイデアだが、グラードンは素早さで上を取ると相性関係が逆転する相手が多く、追い風との相性が抜群に良い。高レートが相手でもこいつが3タテすることが多く、鬼神のごとき無双っぷりを見せてくれた。

 

性格は追い風が止んだあとのミラーを意識して臆病にしていたが、控えめでも良かったかもしれない。臆病だったおかげで勝てた試合と、臆病だったせいで負けた試合、どちらも同じくらいの数あったので、一長一短,好みによりけりだと思う。

 

選出率はほぼ100(出さなかった記憶がない)。禁伝の強さでゴリ押しするという今季スペレの醍醐味を存分に味わうことができ、使っていて非常に楽しいポケモンだった。

 

 

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エルフーン@気合の襷

性格:臆病

特性:悪戯心

実数値:135-×-106(4)-129(252)-95-184(252)

技:ムーンフォース/がむしゃら/追い風/挑発

 

追い風始動役。

 

先発での選出がほとんどで、相手ポケモンに削りを入れたり起点作りを邪魔したりしたのち追い風を吹かせて退場する。

 

他の追い風使いとの比較だが、まず悪戯心である点で大半のポケモンとは差別化が完了している。S下降技を食らおうが先制技を撃たれようが散り際に確実に追い風を展開できるのは大きな強みである。追い風と悪戯心を両立できる他のポケモンとはがむしゃらを覚える点で差別化。がむしゃらは交代連打のような追い風ターン枯らしに対して有効な技で、ターンを稼ごうとしてくる相手の頭数・兵力をごっそり削ってアドを取れるので重宝していた。選択技として自主退場できる置き土産も考えられたが、理想の流れは追い風を使ったターンに倒されて追い風を3ターン残して後続に繋ぐというものなので、自主退場技の必要性は高くないと判断し採用を見送った。

 

あとレックウザの上から抜群の一致ムーンフォースを撃つことができ、神速持ち以外には対面からだいたい勝てるのが地味に良かった。エルフーンのムンフォ+グラードンの天候補正無し噴火で無振りレックがだいたい倒れるので、エルフで一発殴っておけばグラードンの一貫性を作ることができた。

 

 

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ボーマンダボーマンダナイト

性格:陽気

特性:威嚇→スカイスキン

努力値171(4)-197(252)-150-×110-189(252)

技:捨て身タックル/身代わり/羽休め/龍の舞

 

メガシンカその1。

 

採用理由は対レックウザ,対ランドロスグラードンがこれらのポケモンで止まることが多いので、死に出しして上から殴ったり、舞って全抜きを狙う。対レックウザグラードンが食らった技・ダメージ量などから型を推測して殴るか舞うか決めるのがキモ。

 

型はよくいるみがはね型。最初はメタモン対策で攻撃技をやつあたりにしていたが、サブロムでQRパを使うため捨て身タックルに変更したところ高威力が活きる場面が多いことに気付き、そのまま捨て身を使い続けた。

 

 

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ギャラドスギャラドスナイト

性格:陽気

特性:威嚇→型破り

努力値171(4)-207(252)-129-×-150-146(252)

技:噛み砕く/地震/氷の牙/龍の舞

 

メガシンカその2。

 

採用理由は対ネクロズマ,対ルナアーラボーマンダ同様、グラードンを止めた相手ポケモンを起点に全抜きを狙う。シーズン中盤以降はネクロズマルナアーラともに悪タイプに抜群で入る技を持った個体が多かったため、安易にメガシンカしないことが大事だった。

 

仮想敵以外に対してはあまり強くないので出番はさほど多くなかった。

 

 

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クチートクチートナイト

性格:意地っ張り

特性:威嚇→力持ち

努力値127(12)-172(252)-145-×-115-101(252)

技:じゃれつく/不意打ち/冷凍パンチ/炎の牙

 

メガシンカその3。

 

対面性能が高く、不意打ちでネクロズマをある程度縛れると考えて採用。しかしネクロズマの取り巻きにはカプ・テテフバシャーモなどクチートが苦手とするポケモンが多かったので、あまり狙い通りの活躍はさせられなかった。

 

またグラードンの代わりに追い風エースを務めることも想定していたので追い風下で最速130族抜きまでSを伸ばしていたが、そのような立ち回りは一度しかやらなかったので(しかもたしか負けた)、普通にHAベースで良かったと考えている。

 

 

ミミッキュミミッキュ

性格:意地っ張り

特性:化けの皮

努力値159(228)-134(92)-124(188)-×-125-116

技:じゃれつく/影打ち/呪い/電磁波

 

Z枠。

 

グラードンが暴れまわったあとの詰めの駒として採用。また、ミミッキュグラードンクチートと並べることでトリルを匂わせ、追い風展開を隠蔽するという狙いもあった。

 

やることは単純で、ほとんどが相手のラス1をぽかぼかするだけの簡単なお仕事。あとは追い風が止んだときに電磁波でグラードンの素早さをサポートすることもあった。

 

 

■立ち回り・選出・その他

選出はほぼ全試合、先発エルフーングラードン+α。試合展開も、エルフーンで追い風始動→グラードン無双→グラードンが止まった場合は3匹目で詰め、と流れ作業めいていたので、試合中はあまり頭を使っていなかった。こんなシンプルかつオートマチックな構築でもある程度の結果を残せたのはやはりグラードンのスペックの高さゆえだろう。

 

一方で、ギミックを軸にしたパーティゆえ再戦に弱いという欠点もあった。初見相手にはだいたい上手く追い風展開を通せていたが、再戦時は当然対策されるので勝率はあまりよくなかった。

 

 

■戦績

 

・メインロム

TN:めいろ

最高レート:1810

最終レート:同上

最終順位:36

 

・サブロム

TN:つみき

最高レート:1810

最終レート:爆死

最終順位:爆死

 

 

■感想

シーズン8お疲れさまでした。

 

今シーズンのスペレは禁伝・幻解禁ルール。SMシーズン2のスペレも同じレギュレーションでしたが、そのときはレート1700が限界だったので、今回1800超えを達成できたことに自分の成長を感じています。あと人気ルールである程度の結果を残せたのも自信になりました。

 

来シーズンのスペレは久しぶりに興味のないダブルルールなので、いい加減まじめにシングルレートと向き合おうと思います。これがまた全然勝てないんだ。困っちゃうよ。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。またの機会があると嬉しいです。

それでは。

【バトルオブシンオウ】カウンター夢フーディン入り対面構築【レート1747 27位】

インターネット大会・バトルオブシンオウで使用した構築の紹介です。

 

 

■バトルオブシンオウについて

シンオウ図鑑に登録されているポケモンが参加できるシングルバトル(ただし禁止伝説は使用不可)

クレセリアヒードランレジギガスシンオウ図鑑外のため使用不可

・マーク不問

 

■構築経緯

使いたかったので夢カウンターフーディンを真っ先に採用。続いて、打ち合える範囲が広いHCポリゴン2と、タイプ耐性が優秀でさまざまな対策を担えるスカーフヒートロトム、抜き性能が高くグライオンオニゴーリ等のまもみがループを崩せるASハッサムを入れて4枠が埋まった。

次に、ポリ2が打ち負ける格闘とフーディンが苦手な悪タイプに強く、サイクル崩しも得意な鉢巻マリルリを採用。最後に、申し訳程度の電気の一貫切りとしてガブリアスを入れた。

この並びで本番に挑もうと考えていたが、のちに試運転環境で火炎玉ミロカロスが流行しているとの情報を掴んだので、ヒートロトムウォッシュロトムに変更した。以上でパーティ完成とした。

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■個別紹介

 

 

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フーディン@気合の襷

性格:臆病

特性:マジックガード

実数値・努力値131(4)-×-65-187(252)-115-189(252)

技:サイコショック/シャドーボール/カウンター/挑発

 

ただただ使いたかったポケモン

パーティ内におけるこいつの主な役割はストッパーである。特性でスリップダメージが無効になるのでステロなどで襷が潰れず、どのタイミングで場に出しても1ターンの行動保証がある点が良い怯みは知らない。またカウンターを覚えさせており物理アタッカーとの打ち合いはほとんど勝てるので非常に対面性能が高いポケモンだった。ステロで潰れない襷カウンターは強い

余談だが、マジックガードとカウンターを両立したフーディンVC初代が登場するまで実現不可能なポケモンだった。過去にカウンターフーディンを使っていて「夢特性と両立できたら最強なのに」と夢想した身なので、時を経てそれが実現してしかもバトルで活躍させられたのはとても感慨深かった。

 

 

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ポリゴン2@進化の輝石

性格:控えめ

特性:ダウンロード

実数値・努力値183(180)-×-110-172(252)-115-90(76)

技:トライアタック/冷凍ビーム/目覚めるパワー炎/自己再生

 

打ち合いで勝てるポケモンがべらぼうに多く、弱点を突かれる格闘や数値受けされるハピラキ等以外にはだいたい有利を取れる強ポケ。ほとんどの試合で1:1交換以上の戦果を挙げてくれた。こいつ1匹で3タテしてしまうことも何度かあった。

ハッサムに蜻蛉返りで逃げられるのが嫌だったので20振りハッサム抜き抜きまでSを伸ばしていた。本番では狙い通りハッサムの上からめざ炎を叩きこんでイージーウィンを量産した。

 

 

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ウォッシュロトムこだわりスカーフ

性格:臆病

特性:浮遊

実数値・努力値143(140)-×-128(4)-141(124)-129(12)-148(228)

技:ハイドロポンプ/10万ボルト/ボルトチェンジ/トリック

 

パーティの穴を埋める便利屋。マリルリハッサムギャラドスなどの積みエースに対するストッパー、対スカーフキッス、対ミロカロスなど、さまざまな方面への対策を一匹で担っていた。またパーティで最速のポケモンでもあり、マニュやゴウカザルなど高速アタッカーの処理もよくこいつに任せていた。

最初はキッスのマジカルシャインへの耐性を考えてヒートロトムを使っていたが、ミロカロスの対策も兼ねたいと思いウォッシュに変更した。マリルリとのタイプ被りに若干抵抗があったが、ステロダメージが減ってサイクルを回しやすくなったり、太鼓マリルリのストッパーを務められるなどのメリットもあったので、ウォッシュにして正解だったと思っている。

調整は、Sが最速ギャラドス抜き抜き、耐久が意地捨て身ムクホークの捨て身タックル耐え、DL対策を施して残りC全振り。

 

 

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ハッサム@命の珠

性格:意地っ張り

特性:テクニシャン

実数値・努力値145-200(252)-120-×-101-117(252)

技:バレットパンチ/虫喰い/馬鹿力/剣の舞

 

今大会は人気だったらしい珠ハッサム。スペックが高い上にオニゴーリグライオンを無理なく対策できるポケモンなので自然とパーティに入ってきた。

受けにくるHBミトムやミロカロスを返り討ちにするため努力値ASに振り切っていた。対ミトムはスカーフが主流だったため上を取れた場面は少なかったが、対ミロカロスはすべて先制でき熱湯の被弾回数を減らせたので、悪い選択ではなかったと思っている。

技は一致技2つと剣舞まではすぐに確定。残り1つは電光石火や叩き落とすも捨てがたかったが、ルカリオジバコイルへの打点となる馬鹿力とした。

 

 

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マリルリ@こだわり鉢巻

性格:意地っ張り

特性:力持ち

実数値・努力値187(92)-110(236)-101(4)-×-102(12)-90(164)

技:アクアブレイク/じゃれつく/馬鹿力/アクアジェット

 

このパーティにおける補完枠。主に格闘と悪タイプがキツいときに選出していた。

ミトムが多い今大会で腹太鼓型は使いづらいだろうと考え、瞬間火力に秀でた鉢巻型を採用した。B特化ヌオーをアクアブレイクで確2にできる点が個人的に高評価。

ポリ2の調整同様にハッサムを意識してSを伸ばしていた。実際に使ってみるとポリ2ブラッキーの上を取れるのがおいしく、S振りのメリットは充分にあったと考えている。

 

 

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ガブリアス@ラムの実

性格:陽気

特性:鮫肌

実数値・努力値183-182(252)-116(4)-×-105-169(252)

技:ドラゴンクロー/地震/炎の牙/剣の舞

 

主人公。

ミトムのボルチェンに掻き乱されるのが嫌だったので電気無効枠として採用した。型は鬼火持ちに強く出られ、カバルドンユクシーのステロあくび展開の対策にもなるラム剣舞にした。

シンオウ図鑑縛りということである意味このルールの象徴的存在だったわけだが、残念ながら選出率はダントツの最下位。このパーティの基本選出がある程度ミトムに強く、無理に電気の一貫を切らずとも上手く立ち回れていたことが出番の少なさの理由だと思われる。

 

 

■立ち回り・選出・その他

選出はだいたいポリ2先発で、裏にフーディンとミトムを置く形が多かった。相手にルカリオゴウカザルがいる場合はポリ2を裏に隠しミトムかマリルリを先発に出していた。ステロあくび展開にはミトムのスカトリ、フ―ディンの挑発、ラムガブのいずれかで対処。対受けループはハッサムマリルリを通すことを考えて立ち回った。 

 

 

■戦績

TN:めいろ

最高レート:1747

最終レート:同上

順位:27位

 

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【S7スペシャルレート】対面クチガブミミッキュ【レート1790 最終4位&5位】

USUMシーズン7スペシャルレートで使用したパーティの紹介です。

 

 

S7スペシャルレートについて

・ウルトラサン・ウルトラムーンのアローラ図鑑に載っているポケモンのみ使用可能なシングルバトル

・アローラマークが必要

 

 

■構築経緯

前シーズンのスペレ同様まともな炎タイプ・地面タイプが少ない環境だったので、今シーズンもクチートを軸にパーティを組み始めた。クチートを使うにあたってトリル展開を組み込みたかったので、トリルミミッキュもセットで採用した。

次に、クチートミミッキュが苦手なウルガモスウインディ等の炎タイプに強く、電気の一貫も切ることができるガブリアスとガラガラを入れた。

ここまででガブリアス,ポリゴン2に対して弱いと思ったので、この2匹とその取り巻きをまとめてカモれるポリゴン2を採用。最後に環境的に通りのよかったカプ・コケコを添えてパーティ完成とした。

 

 

■個別紹介

 

クチートクチートナイト

性格:意地っ張り

特性:威嚇→力持ち

努力値H236 A252 S20

技:じゃれつく/雷パンチ/不意打ち/剣の舞

 

メガシンカ枠。かわいい。

タイプ耐性と圧倒的な火力を活かして序盤から頭数の有利を取っていく。天敵の多くが不在で、トップメタのミミッキュにも強かったので動かしやすいポケモンだった。受けルやオタクサイクルを崩せるのも高評価。

 

 

ミミッキュミミッキュZ

性格:意地っ張り

特性:化けの皮

努力値H228 A92 B188

技:じゃれつく/影打ち/トリックルーム/呪い

 

クチートのお供。

トリル要員、ストッパー、不利対面時の引き先など、一匹で多くの仕事をこなせる便利屋。本構築では、クチートが消耗したタイミングでこいつに引き、トリルを展開して退場しクチートを再登場させるという立ち回りが多かった。使用感はトリル三日月の舞クレセに近い。

調整はメガギャラドス+1滝登りをステロ込み耐え&残りA

 

 

ガブリアス@気合の襷

性格:陽気

特性:鮫肌

努力値A252 D4 S252

技:ドラゴンクロー/地震/炎の牙/剣の舞

 

元主人公。電気無効枠その1。

このルールでは数少ないまともな地面タイプで、攻守ともにパーティの穴を埋められる便利なポケモンだった。

持ち物は対面性能を引き上げる襷。受け出しされるポリ2やテッカグヤに致命傷を負わせるため剣舞炎牙を持たせていた。 

 

 

ガラガラ@太いホネ

性格:意地っ張り

特性:避雷針

努力値H252 A196 D60

技:フレアドライブ/シャドーボーン/ホネブーメラン/剣の舞

 

2枚目のトリルエースであり、電気無効枠その2。

クチートが止まる炎タイプが相手にいるときに代わりに出す。基本的にクチートが通っていたのであまり出さなかった。

調整はHAベースで控えめテテフのサイキネ耐え。

 

 

ポリゴン2@進化の輝石

性格:図太い

特性:トレース

努力値H244 B164 S100

技:10万ボルト/毒々/身代わり/自己再生

 

地雷枠。

ガブへ安定して受け出せることに加え、身代わりで宿り木や毒々などを透かせるのでテッカグヤやミラーにも強いのが特徴。いたらたいてい選出されるガブカグヤの並びに一匹で対処できるのがよかった。

調整は、身代わりがテッカグヤの無振りヘビーボンバー耐え&残りS。対宿り木カグヤはすべて先に動けたのでSはこの程度で充分だったと思われる。冷凍ビームを切っているのでガブへの遂行速度は遅いが、処理を急がねばならない剣舞持ちは少なかったのであまり困らなかった。

 

 

カプ・コケコ@フェアリーZ

性格:臆病

特性:エレキメイカ

努力値B4 C252 S252

技:10万ボルト/マジカルシャイン/ボルトチェンジ/めざめるパワー地面

 

先述したとおり地面タイプが少なく電気技の通りが良い環境だったので入れた。電気無効のポケモンがいないパーティがそこそこいたので、そういう相手には好き放題させてもらった。持ち物はアーゴヨンを高乱数1発で落とせるフェアリーZにしていた。

 

 

■立ち回り・選出・その他

選出は基本的にクチートミミッキュ+1の形。3匹目はだいたいがポリ2、コケコが相手にいるときはガブかガラガラを出すことが多かった。コケコは相手に極端に刺さっているときに選出し、コケコを通す立ち回りを心掛けていた。

 

 

■戦績

 

・メインロム

TN:めいろ

最高レート:1785

最終レート:同上

最高順位:5

最終順位:同上

 

 

・サブロム

TN:つみき

最高レート:1790

最終レート:同上

最高順位:4

最終順位:同上 

 

【第3回ポケモン竜王戦予選】/hiddenbatton on【レート1705 71位】

竜王戦の予選で使用した構築の紹介です。

 

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■構築経緯

前述のサイトにて環境調査をしたところ耐久振りのテンプレブラッキーが流行していたので、ブラッキー入りスタンパを偽装したZお祝いバトン展開が強いだろうと考え、バトンブラッキーからパーティ構築をスタート。バトンエースには止まる相手が少ない特殊型ゲンシグラ―ドンを採用。あとは起点作り要員を3匹並べ、最後に申し訳程度のレパガッサ対策としてナットレイを添えてパーティ完成とした。 

 

 

■個別紹介 

 

 

グラ―ドン@紅色の玉

性格:臆病

特性:日照り

努力値C252 D4 S252

技:噴火/大地の力/火炎放射/龍の波動

 

禁止伝説枠。バトンエース。

晴れ噴火の圧倒的な火力、炎・地面・ドラゴンという補完が完璧な技範囲、弱点が実質一つという優秀なタイプ耐性、これら三つの特徴を買ってバトンエースに起用した。

最大威力の晴れ下C+1噴火は無振りウルトラネクロズマ7割でワンパンするほどの火力があり、等倍で一発耐えられるポケモンは数少ない。それに加えてサブウェポンにも隙が無いので非常に止まりづらいポケモンであった。

 

 

ブラッキー@ノーマルZ

性格:陽気

特性:シンクロ

努力値H164 B92 S252

技:お祝い/挑発/身代わり/バトンタッチ

 

パーティの要のバトン役。

構築経緯の節で述べたとおりテンプレ型のブラッキーが環境に多かったのでバトンがバレにくかった上に、そもそもこいつのバトン役としての性能自体も高いのでバトン成功率は非常に高かった。ネクロズマに死に出しして相手を引かせたときはさすがに笑いを禁じ得なかった。

 

 

ランドロス【霊獣】@気合の襷

性格:陽気

特性:威嚇

努力値H4 A252 S252

技:地震/岩石封じ/大爆発/ステルスロック

 

起点作り要員その1。

ステロを撒いてS操作して退場するだけの簡単なお仕事。こいつが相手に起点にされることもあるので、襷が潰れた場合は目の前のポケモンを倒そうとせず、倒されるのを待つか爆発ですぐ退場する立ち回りを心掛けていた。 

 

 

ゲンガー@ゲンガナイト

性格:臆病

特性:呪われボディ

努力値H188 D68 S252

技:凍える風/鬼火/挑発/道連れ

 

起点作り要員その2。

相手に起点作りをさせたくないときに選出。挑発で補助技を封じて凍える風を連打しブラッキーへと繋ぐ。禁伝と対面できたときは道連れで1:1交換を狙ったりもした。起点作り役の3匹の中では選出率が飛び抜けて高かった。

 

 

ガルーラ@ガルーラナイト

性格:意地っ張り

特性:親子愛

努力値H212 A116 B4 D12 S124

技:地震/瓦割り/岩石封じ/グロウパンチ

 

起点作り要員その3。

ゲンガーで阻止できない壁張りコケコからの積み展開を許さないポケモンとして採用。岩石封じでS操作をしつつ、壁を張られたら瓦割りで砕いていく。2回しか選出しなかったが、そのどちらも壁展開をうまく阻止して勝てたのでまあ悪くなかったとは思う。

ゲンガーもそうだが、メガシンカポケモンを起点作りに使うというのは贅沢に思えるが案外アリだなあと思った。

 

 

ナットレイ@ヨプの実

性格:勇敢

特性:鉄のトゲ

努力値H252 A252 B4 ※S個体値

技:ジャイロボール/地ならし/大爆発/ステルスロック

 

回。

役割対象の猫の手胞子には一度も当たらなかったし、D振りでもなかったのでカイオーガに出せたわけでもない。完全にいらない子だった。残念。

 

 

■立ち回り・選出・その他

選出はほぼ全試合ゲンガーorランドorガルーラ+ブラッキー+グラ―ドンという形。先発の選出率は体感でゲンガーが65%、ランドが30%、ガルーラが5%くらいだった。

重かったのはゲンシカイオーガメタモン。前者はそもそも切ってたのでどうしようもなく、メタモンは身代わりを残してバトンを繋がないと勝てない。ゲンシオーガは少ないと予想していたが4,5回は当たったので何か策を用意すべきだったと反省している。 

 

 

■成績

 

TN:めいろ

最高レート:1716

最終レート:1705

順位:71(5917人中)

 

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【S6スペレ】対面クレクチカイリュー【レート1892 最終3位】

 

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SMシーズン6スペシャルレートで使用したパーティの紹介です。

 

Sスペシャルレートについて

ルールは通常シングルの使用率ランキング上位15位に入ったことのあるポケモンを使用禁止としたシングルバトルである。

禁止対象は、リザードン,ゲンガー,ギャラドス,ポリゴン2,バシャーモボーマンダガブリアスルカリオカバルドンマンムーナットレイランドロスゲッコウガギルガルドミミッキュ,カプ・コケコ,カプ・テテフカプ・レヒレ18匹。

 

 

■構築経緯

一線級の炎タイプであるリザードンバシャーモ、物理耐久が高い地面タイプのランドロスカバルドン、先制技無効のサイコフィールドを展開するカプ・テテフが使用禁止になっていることから、通りが良さそうだと思ったメガクチートを軸にパーティ構築をスタート。環境に多いウルガモスに強くクチートとの相性補完も良いカイリュー2匹目に採用し、ガルーラに受け出しが安定するクレセリアを3枠目に入れたことで、クレクチカイリューという6世代らしい並びがまず出来上がった。

次に、この3匹ではアシレーヌが重く、またキノガッサのキノコの胞子に対して無力だったので、二匹目のメガシンカとしてメガフシギバナを採用。さらに、バナ+クレセに一貫するサザンドラの対策としてアシレーヌを添えた。

最後の枠は、クレセドラン,ブルルドランなどのヒードランが絡む並びを崩せること、シングル環境に比べると止まりにくい積みポケであることから、蝶舞めざ地ウルガモスを採用した。

この6匹で実戦に挑んだところレート1700までは楽に上がれたが、1750あたりで頭打ちになってしまった。その原因として、フシギバナを選出してサイクル戦になったときにフシギバナがあまり相手に負荷をかけられず、ダメージレースで不利に立たされていたことが考えられた。そこでフシギバナと同じ役割を持つことができ、かつサイクル戦において相手の交代先に大きな負荷をかけられるポケモンを探したところ、モロバレルという解答にたどり着き、こいつをフシギバナと入れ替えてパーティ完成とした。 

 

 

■個別紹介

 

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クチートクチートナイト

性格:意地っ張り

特性:威嚇→力持ち

努力値H236 A252 S20

技:じゃれつく/叩き落とす/不意打ち/剣の舞

 

メガシンカ枠。かわいい。

力持ちで強化された圧倒的な攻撃力、優秀なタイプ耐性と威嚇による物理耐久上昇に加え、高威力の先制技も持っておりとにかく対面性能が高いポケモン。同じ鋼タイプのメガシンカであり使用率首位のメタグロスと異なり、クレセリアなどの受けポケを崩せたり、舞ったバンギラスを止められるのが良い。

生半可な受けを許さず、一度有利対面を作れれば試合が決まりかねないほどのスペックを持っているが、それゆえにヘイトが高く、相手の先発にはクチートに強いポケモンが出てきやすい。そのためあまり先発には置かず後ろから出すことが多かった。また本構築で重いカイリューバンギラスのストッパーを担っていたので、試合中は雑に切ったりせず大事に扱っていた。

技はじゃれつく,不意打ち,剣の舞までは確定。残りは最初ミラー意識で炎の牙を採用していたが、クチートの個体数が想定よりはるかに少なかったので、途中からヒードランドヒドイデなどへの打点となる叩き落とすに変更した。

  

 

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カイリュー@こだわり鉢巻

性格:意地っ張り

特性:マルチスケイル

努力値H196 A252 S60

技:逆鱗/地震/炎のパンチ/神速

 

元祖600族。種族値・特性・技すべてにおいて優秀なポケモン。今回はシングル環境に比べてドラゴン技でこだわるリスクが低いと考え、積まずとも相手に大きな負荷をかけられる鉢巻型を採用した。調整はテンプレ。

マルチスケイルによって大抵の攻撃は一発耐えられる=出し負けることが少ないためよく先発で出していた。序盤は逆鱗をメインに撃って相手パーティを消耗させていく。場を荒らしたあとはクレセの三日月の舞で復活させてもらって再度暴れたり、削れた相手を神速で一掃したりする。こいつの鉢巻逆鱗はH252ハッサム程度なら高乱数2発で落とせるほどの火力があるので、逆鱗を押して鋼に引かれても一定の負荷を相手に与えることができる。フェアリー引きはどうしようもないが、環境にいたフェアリーのほとんどはアシレーヌマリルリで、こいつらは後述のモロバレルでケアできるので、多少強気に逆鱗を押しても問題なかった。

シンプルに強く使っていて楽しいポケモンだった。終盤の神速抜きゲーの爽快感は極上。

 

 

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ゴツゴツメットクレセリア

性格:図太い

特性:浮遊

努力値H252 B252 S4

技:冷凍ビーム/トリックルーム/三日月の舞/月の光

 

手っ取り早いガルーラ対策。

相手パーティにガルーラがいたらほとんど選出。たまにメタグロスを受けたりもする。その他、こちらのアタッカーの一匹が極端に相手に刺さっている場合はそいつの回復要員として出していた。

トップクラスの耐久性を持っており突破しづらいポケモンだが、火力はなく積みポケの起点になりやすいため、上記のような明確な理由があるとき以外はほとんど選出しなかった。

 

 

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モロバレル@黒いヘドロ

性格:図太い

特性:再生力

努力値H252 B252 S4

技:ヘドロ爆弾/イカサマ/キノコの胞子/光合成

 

アシレーヌマリルリキノガッサ対策として採用した補完枠。

変更前に使っていたフシギバナと異なり、催眠という強烈な負荷を相手にかけられるのが特徴。交代先を眠り状態にすることでサイクル戦で味方が殴られる回数を減らし、ダメージレースを有利に進めることができる。眠り粉フシギバナでも同じことができるが、こちらは25%で催眠に失敗するという不安要素を抱えている。交代するだけでHPを回復できる、イカサマでメガメタグロス2発で倒せる、クチートとの同時選出ができるなどのメリットもあり、今回はフシギバナよりモロバレルの方が優秀だったと言えよう。

努力値振りは腹太鼓マリルリをある程度見れるようにHB特化とした。メガメタグロスの思念の頭突きも耐えてくれるので、怯まず最速起きされなければ胞子→イカサマ×2で対面からの突破も可能。アシレーヌD無振りでも受けられる。

このルールはコケコもレヒレも使用禁止になっている関係で胞子の通りが良く、胞子対策枠でありながら自ら胞子戦術を仕掛けることができるこのポケモンはとても強かった。

 

 

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アシレーヌアシレーヌZ

性格:控えめ

特性:激流

努力値H252 B124 C108 D4 S20

技:泡沫のアリア/ムーンフォース/サイコキネシス/アクアジェット

 

特殊高火力AT。超かわいい。

環境に多かったサザングロスウルガモスに強いほか、メインウェポンが音技ゆえオニゴーリビビヨンといった身代わり絡みの害悪戦術を無理なく対策できるなど、替えの利かない存在である。

調整は、

 

H-BA197メガメタグロスのアイヘ+バレパンを両方最高乱数以外耐え

 A172メガクチートのじゃれつくを最高乱数以外耐え

 A204鉢巻カイリューの雷パンチを確定耐え

     S4振り61(バンギラステッカグヤなど)抜き

     C:残りを全振り(実数値11)

     D:端数

 

となっている。

サイコキネシスは高レート帯で一時期流行っていたモロバレル意識で採用。H252モロバレルが黒いヘドロの回復1回込みで確定2発。ヘドロ無しであればアシレーヌZサイコキネシスでほぼ落とせるので安易な受け出しを許さない。モロバレルの個別説明でレーヌは受けられると書いたな、あれは嘘だ。

 

 

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ウルガモス@気合の襷

性格:臆病

特性:虫の知らせ

努力値H4 C252 S252

技:大文字/虫のさざめき/目覚めるパワー地面/蝶の舞

 

強力な特殊積みエース。基本的には他のポケモンで相手パーティを消耗させたあとに出し、蝶の舞を積んで全抜きを狙いに行く。持ち物は行動保証の襷で、ヒードランにエッジをもらう事故をケアできたり、メタグロス対面で岩技を恐れず突っ張れるなどのメリットがある。虫の知らせとの相性も良い。

構築全体でヒードラン入りが重かったのでめざ地を持たせていた。ウルガモス対策をヒードランに一任しているパーティにイージーウィンできるほか、ウツロイドもだいたい返り討ちにできるのが美味しい。大文字は命中不安だが、ポイマ使った技を忘れさせるのが嫌だったので火炎放射ではメガメタグロスやメガヘラクロスが確1にならないので仕方なく採用していた。大文字を外して負けた試合より大文字だからこそ勝てた試合の方が多かったので間違いではなかったと思う。

 

 

 ■立ち回り・その他

初手から高火力を押し付けて相手を消耗させ、頭数・兵力において有利を取りながら詰めていくのが主な勝ち筋。特に決まった選出パターンはなく、さまざまな組み合わせの出し方をしていたので、選出頻度はどのポケモンもほぼ同じだったと思う。

重かったのは鉄壁エアームド入りの受けループと、ウインディやファイヤーあたりの鬼火を撒く物理受け炎。ただそれ以外に対してはまともに戦うことができており、絶対に勝てない並び・ギミックというのもほとんどなかったので、完成度の高い構築を組めたのではないかと思う。またZソラビウルガモスのような初見殺しにあまり頼っていないおかげで再戦に強い点が地味に良かった。

 

  

■戦績

 

TN:めいろ

最高レート:1892

最終レート:同上

最高順位:1

最終順位:3

 

 

 

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【メガランブル】🌸祝🌸 投げガル童貞卒業【最終レート1751 30位】

 

インターネット大会メガランブルで使った構築の紹介です。

 

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配置は全国図鑑ナンバー順。ゲーム画面での見た目もまあまあキレイ。

 

 

■パーティ

 

ガルーラ@ガルーラナイト

性格:陽気

特性:精神力

努力値H4 A252 S252

技:ギガインパクト/地球投げ/猫騙/身代わり

 

今大会のトップメタ。猫騙し+ギガインパクトだけで充分強いのに、親子愛地球投げで受けを成立させないのが非常にえらい。

GBA産の投げガルを調達するアテがなかったので猫だましから入ってくるミミロップに対して、非メガ身代わり→メガギガインパクトで勝てるよう特性は精神力にしていた。残念ながらその対面は一度もなかったが、見せ合いでミミロップがいてもビビらずガルーラ選出を通せていたので間違いなく役に立ってはいた。

投げガルを使ったのは今回が初めてだったのだが、メガヤドランメガボスゴドラを地球投げで潰す快感に病みつきになり、その強さの虜となった。初代VCからやってきて投げガル童貞だった私の筆下ろしをしてくれた彼女のことは一生忘れないだろう(下ネタ御免)

 

 

 

クチートクチートナイト

性格:意地っ張り

特性:威嚇

努力値H252 A252 S4

技:じゃれつく/不意打ち/瓦割り/炎の牙

 

今大会に参加できるポケモンの相性表を作ったところ、こいつが最も対応範囲の広いポケモンだったので迷わず採用した。紹介順はガルーラがトップバッターだが、採用された順番はこいつが一番乗りだったりする。

型は普通のHAぶっぱ。瓦割りは無振りガルーラを3割ほどでワンパンできるほか、ミミロップやバンギ、ルカリオなどに命中不安のじゃれつくを撃たずに済むというメリットがあって採用していた。

使用率が高いポケモンに対して強いのはもちろんだが、特に中堅~マイナーに軒並み有利であり、低レート帯のパーティはこいつ一匹で全員見れていることも少なくなかった。あと型が豊富で対策しにくいヤミラミにほぼ勝てる点が高評価だった。

 

 

ボスゴドラボスゴドラナイト

性格:意地っ張り

特性:頑丈

努力値H236 A252 B20

技:ヘビーボンバー/撃ち落とす/地震/冷凍パンチ

 

カッコイイ重量級。マンダ、クチート、ガブあたりを意識して採用。

H振りだけでも物理耐久は十分すぎるほど硬く、ガブの地震程度なら二耐えして鮫肌ダメをもらっても落ちないほど。メガ前の頑丈も優秀で、鋼タイプでありながらリザYに勝てる点がよい。しかし投げガルが大量発生していたので出番は控えめだった。

 

 

バシャーモ@気合の襷

性格:無邪気

特性:加速

努力値A252 C4 S252

技:フレアドライブ/飛び膝蹴り/岩石封じ/目覚めるパワー氷

 

全体的にリザYに弱かったので採用。

襷を持たせて守るを切ることで、技範囲を広げ勝てる相手を増やしたバシャ。また身代わり持ちのマンダやミミロップ相手に択なしで勝つことができる。ただし火力が低くてクチートに殴り負けたり、ガルーラに上を取られていると初手ギガインパクトで倒されたりと、本来なら有利な相手にあまり強くないことに注意が必要だった。

61シングルでの襷はやはり普通に強かった。通常の61シングルで禁止されている意味を改めて理解した。

 

 

カメックスカメックスナイト

性格:控えめ

特性:激流

努力値H244 C252 S20

技:波動弾/悪の波動/冷凍ビーム/アクアジェット

 

このルールでは強ポケの初代水御三家。ここまででバシャーモが重かったため採用。

襷バシャに勝つためにアクアジェットは必須。ヤドランに撃つ悪の波動と、ミミロップやメガギャラへの打点になる波動弾も確定。マンダを倒せるように冷凍ビームも入れておきたい――という経緯で水技がアクジェのみのカメックスが生まれた。ちなみに無振りバシャーモは波動弾→アクジェで確定で落とせる。メガバシャは乱数次第になるが、幸い出くわすことはなかった。

選出回数が割と多く、出した試合の勝率もなかなかよかった。個人的にけっこう好きなポケモンなので、今回このような場で活躍させてあげられて嬉しかった。

 

 

リザードンリザードンナイトY

性格:臆病

特性:猛火

努力値B4 C252 S252

技:ブラストバーン/ソーラービーム/原始の力/身代わり

 

特殊超火力。

ここまでで重いクチート、反射技ラグラージ、あくびカメックスの対策枠。これら3体に確実に勝つため身代わりを採用していた。役割がピンポイントで、リザY自身そこまで対応範囲が広いわけではないので、本番ギリギリまで悩んだ枠だったが、予想以上にあくび守る戦法が流行していたのでまあまあ役に立ってくれた。

ガルーラとの同速ゲーの勝率はだいたい5割。自覚の無さに定評があるうちの子たちの中では頑張った方だと思う。

 

 

重かったのはガルーラ。対策が同速ゲー頼みだったり耐久振られていると無理だったりと不安定なものばかりだったので、一つは確実な処理ルートを用意すべきだったと反省している。

 

 

■戦績

勝敗数:32勝 11敗

最終レート:1751

順位:30位

 

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爆速で1700乗った図。ここから23戦で50しか上がらなかったのがとても悔やまれる。

 

 

■感想

メガランブルお疲れさまでした。

今回のインターネット大会のレギュレーションはメガシンカできるポケモンのみ使用可能な61シングルでした。61シングルは2つ前のシーズンのスペシャルレートにて行われたばかりだったので、まさかこんなに早く、しかもインターネット大会で再び遊べるとは思ってもいませんでした。

61シングル好きとしてもちろん参加を即決しましたが、大会前はプライベートが死ぬほど忙しかったのと、じゃんけん要素が強いルールなのに対戦数に上限があるということで、S4スペレ並の成績(最終3/瞬間1)を出すのは難しいんじゃないかと思いました。そのため今回は無理に上を目指そうとせず、肩の力を抜いてエンジョイモードで参戦しました。

そんなスタンスのメガランブルでしたが、蓋を開けてみればなんだかんだ勝ててたし、何よりやっててめちゃくちゃ楽しかったです。メガ石・襷・Zクリスタルありというのも通常の61シングルと異なり新鮮でした。一方で、ミラーや同速ゲーが頻発して勝敗が運に左右される試合が多く、勝率が安定しなかった(特に後半)点は反省すべきと考えています。使用可能なポケモンが少ないためそういった事態は想定できたでしょうし、なんらかの対策は用意しておくべきでした。それに加えて、45戦で終わりという形式ゆえ相手に選出誘導をかけて誘い狩りを狙う構築の方が強いと分かっていたのに、考察時間不足で無難な構築に落ち着いてしまったのも後悔しています。

成績の方はやはり前回ほどではありませんでしたが、一応それなりの順位には入れたので、61シングル成績上位者としてのメンツは保たれたんじゃないかなって思います。次回は(あればですが)1ページ目奪還、あわよくば最終1位を狙います。

以上です。ここまでお読みくださりありがとうございました。